勉強方法シリーズ (1)
「中学・高校生からの勉強の仕方」
はじめに
地球上の生物の中で、私たち人間のみが優れた文化を築きあげてきました。その人間社会に一人の人間として生まれてきた以上、一人一人に文化を継承し、さらに新たな文化を創造して次代に伝えていく責任があります。そういう意味で、我々は本や先輩からさまざまな事柄を教わり、学習しているのです。 一.我々は、幾千年に渡る人類苦心の業績を学ぶのである。
二.我々は、文化を継承し、新たな文化を創造するために学ぶのである。
三.我々は学問を愛するがために、そして自らが生きていた証を残すために学ぶのである。
雲雀丘学園中学・高等学校に入学してきた皆さんは、本校でしっかり勉強しようと思っていることでしよう。しかし、勉強するといってもその仕方によっては、効果に差が生じます。そこで、最新の脳科学からわかったことを諸君に伝え、勉強の仕方を考えてもらいたいと思い、このブログで「中学・高校生からの勉強の仕方」を発信することにしました。参考にしてください。授業中に、各先生方が言われている勉強の仕方の意味が改めて理解できると思います。そして、生徒諸君の努力が必ず、成果となって現れてくることでしょう。
[1] 小学校時代は成績もよかったのに、中・ 高校の授業についていけなくなる場合がある。
中学・高校時代は、脳の性質の転換期で、脳のしくみも大人への仲間入りをします。脳内での記憶パターンや種類が変わるので、小学校まで勉強方法が通じなくなる。つまり、丸暗記ができにくくなり、論理だった記憶能力が発達します。したがって、勉強方法を脳の転換にあわせて変える努力をしないと、効率的な学習はできない。中・高校時代に上手な勉強の仕方を身に付けると、あらゆる場面での学び方の対応が上達します。
今回からシリーズで7回、勉強の仕方についてお伝えしたいと思います。
1学期中間考査を終え、考査の結果が返ってくる前ですが、ちょっと、自分の勉強の仕方を振り返ってみてください
。そして、今年度、あと4回(高校3年生は3回)の定期考査のために、日々の学習の仕方を改善してみてください。その一助となればと思い、進路からのアドバイスを送ります。