« 勉強方法シリーズ (3) | メイン | 勉強方法シリーズ (5) »

勉強方法シリーズ (4)

[3] 脳の研究から考えられる合理的学習方法とは?-2つめのポイント-
(2) バイオリズムを生かす。
① 生物には、バイオリズムがある。1日の生活リズムをサーカディアンイズム(日周リズム)といい、このリズムは光によってリセットされる。記憶力はサーカディアンイズムからいうと、朝から午前中が最も高くなる。テスト直前にやむなく切羽詰ったら、前日の深夜に頑張って暗記するより、朝早起きして暗記したほうがよく覚えられる。脳の働きも、1日のリズムがある。
時差ボケが起こるように、サーカディアンイズムが変わる(ふだんは夜型で、受験前に昼型
にするとか、ふだんは早朝に起きるが、日曜日だけ昼まで寝ている)と、海馬の神経細胞が少しずつ死んでいくので、忘れやすい。<不規則な生活は、海馬が弱り、馬鹿になりやすい>

② バイオリズムには、1週間周期もある。学習効果が高まるのは、金曜日と土曜日。「金曜日効果」といって、金曜日の学習がよい。 <週末は遊ばずに勉強したほうが、効果がある。>
 睡眠について 睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠がある。レム睡眠は、浅い眠りで、夢を見ているときで、寝ていても眼球がきょろきょろ動いている睡眠状態をいう。ノンレム睡眠は、深い眠り。睡眠中、レム睡眠とノンレム睡眠が交互に4~5回起こる。ノンレム睡眠中に起こされると、頭がボーッとし、意識も朦朧としたまま1日中続く。レム睡眠で目覚めると、頭もすっきりして、1日元気に生活できる。毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きるとレム睡眠で起きるリズムができる。

③ 寝ることも勉強のうち。
何か新しい知識を身につけたときには、その日に6時間ほど寝ることが絶対に必要であるということが、最新の脳科学で実証された。
<夜更かしして、徹夜して覚えた知識は、結局身につかない>
夢は記憶を再生しているとき。変な夢こそ、脳内で情報の組み合わせに意味があるかどうかの試行錯誤している状態で、こうして知識を意味のあるように脳の中に整理している。
<寝ないということは、海馬に情報の整理や、選択の猶予を与えないということ>