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勉強方法シリーズ (5)

[3] 脳の研究から考えられる合理的学習方法とは?-3つめのポイント-
(3) θ(シータ)波が、学習効果を高める。
① 神経への刺激の繰り返しを多くするほど、神経の結びつきは強く、神経間を早く確実に情報が流れ、記憶ができ、理解力がよくなる。神経の結びつきには、脳波も関係している。
脳波には、α波、β波、θ波がある。θ波が出ている海馬では、少ない回数で神経の結びつきが強くなる。θ波は好奇心の象徴。わくわく、ドキドキして、興味をもったときにでる脳波がθ波。童心(憧心)の心が、θ波を生み出す。
<興味を持っている物事は、復習回数が少なくてもすぐに覚えられる。つまらないと思っていると、結局、復習に時間がかかる。学習力と好奇心は相乗効果で高まる>
【知識が深まるほど、ますます好奇心が強くなる】
【つまらないと口にすることがあれば、それは「私は無知です」と暴露していること】
* つまらないと感じたとしても、しばらく我慢して続けてみよう。面白さが見つかる。

② 感動的学習法。
感情が加わると、記憶しやすい。「へぇー」って感動しながら授業を受けると、授業内容が効果的に記憶させる。テストに対する不安や、危機感が扁桃体を活性化し、記憶力を爆発的にアップするが、記憶力は、ストレスによって低下する。したがって、ストレスを感じるような切羽詰った直前勉強や成績ばかり気にした勉強は最悪の勉強方法である。

③ 危機的学習法
ここで言う危機的とは、脳にとってのこと。つまり、脳にとって危機的なのは、空腹と低温。
空腹という危機的状況での学習法も効果がある。空腹時(あまりの飢餓は、脳内のブドウ糖減少のためよくない)こそ、記憶力が高まっている。夕食前の空腹時こそ、絶好の学習時間帯。また、部屋の温度を若干低くした方が、学習効果が高まる。 <頭寒足熱がよい>

④ 記憶は失敗と繰り返しによって形成され、強化される。失敗が多ければ多いほど記憶は正確で確実なものになる。しかし、「失敗は損」と思い、くよくよしたり、失敗したことへの解決策を考えない場合は、いつまでたっても成長しない最悪のケース。「くよくよ」はθ波の発生を抑える。