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食育(4)

「食べ物について知らない人が、どうして人の病気について理解できようか。」
                 ヒポクラテス(医学の父。紀元前460~357年)

昨日のブログでは、アメリカの医療費が、40年満たない間にGDP(国内総生産)に占める割合は、ほぼ300%に増加するほど国費を圧迫していました。これは、今の日本も決して他人事ではないのです。

日本の三人に一人はガンで亡くなり、残りの三人に一人は、心臓病か脳卒中でなくなります。40歳以上の成人の三人一人は糖尿病で、三人に二人は高血圧症です。40~60代の男性及び60代の女性の約三分の一が過体重で、子供の肥満も増えています。つまり今の日本もアメリカ同様悲惨な状況です。

アメリカも日本も健康になるための栄養関連の情報があふれ、誰も健康向上のために何をすべきか本当にわかっている人はごくわずかしかいません。

ちなみにマクガバンレポートで「タンパク質(肉)の摂取量が増えると乳ガン、子宮内膜ガン、前立腺ガン、結腸・直腸ガン、膵ガン、胃ガンなどの発生率が高まる恐れがある」として「これまでの西洋ふうな食事では脂肪とタンパク摂取量との相関関係は非常に高い」と述べています。

やはりわたしたち日本人は、先人の知恵に学び伝統食を見直さなければなりません。
マクガバンレポートでは、最も理想的な食事は元禄時代以前の日本人の食事であることが明記されています。つまり精白しない殻類を主食とした季節の野菜や海草や小さな魚介類です。「一物一体」を心がけて食してもらえることが健康の秘訣です。