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教員対象の防衛大学校研修会に参加して-(4)-

自衛隊4.jpg 11時40分、授業見学後、記念講堂を見学。防衛大学生の卒業式が行われる講堂である。その広さに驚く。玄関前には見事な富士山のステンドグラスが飾ってあった。記念講堂を出た広場で記念撮影後、私だけ防衛大学内にあるコンビニへ行き、昼食を購入して12時に2階へ。そこには、兵庫県出身の防衛大学生が来てくれた。洲本高出身のKさん(2回生)、姫路西高出身のTさん(4回生)、六甲高出身のM君(4回生)、白陵高出身のM君(4回生)とK君(3回生)の5名である。防衛大学に来た動機や、生活上のつらいこととか、よかったことなど、私は失礼にも食事をしながら、短い時間にいろいろと尋ねてみた。みんな、ハキハキと答えてくれた。特にアメリカ留学を終えて帰ってきたTさんは自信に満ちあふれ、年齢以上にしっかりしていると感じた。Kさんに、防衛大学で女生徒がやっていくうえで必要なことはと聞いてみると「気合です」とのこと。しっかりした意志を持ち、自己管理ができれば問題なくやっていける。やはり人のためにという使命感が、彼女らにエネルギーを与えている。また、白陵で教えていた二人の生徒は、高校時代と比べて、驚くほどたくましくなっていた。彼らの顔には、誇りと自信が満ちていた。どの大学に合格したかではなく、大学で何を学び、将来何のために自らの人生をかけようとしているかが、大切だ。進路指導をする教員の心構えを教えられた。一人ひとりの元気な顔を見て、安心し、そしてうれしかった。リタイヤする生徒は、ふつう大学に未練を持っている生徒ですときっぱり言ったK君には、迷いはなかった。就職でうつ病になっている生徒も見受けられる現在の一般大学生がいる中で、防衛大学の生徒は制服の影響もあるかも知れないが、本当に輝いて見えた。あっという間に予定の12時50分時間が来て、日本を頼むとの思いをこめて、彼らと握手して別れた。彼らから一杯エネルギーをもらい、すがすがしい気分で、課業行進を見学するため中央広場に急いだ。