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one day college(大学職員の出張講座)-兵庫県立大学-

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経済学部
(講義内容)
消費生活相談データのグラフィックス
日常的に新聞やテレビで報道されている各種の消費生活相談事例を国民生活センターは毎日データベース化し、公表しています。そのデータを活用してグラフィックス処理した結果を紹介します。用いるグラフは、「スカイライン図」「ローレンツ曲線」「三角グラフ」などです。高校ではあまり聞きなれないグラフですが、経済学の分野では昔から有名なグラフです。 ・【スカイライン図】は、ノーベル経済学賞を受賞したレオンチェフが1966年に公表したもので、輸出入を含む産業別の取引状況を一目で分かるようにするものです。 ・【ローレンツ曲線】は、ローレンツによってアメリカ統計学会誌に1905年に公表されたもので、所得分布の不平等性を視覚で表現するものです。 ・【三角グラフ】は、3つの要素の構成比を視覚化するもので、19世紀末以降、理系の分野で多用され、経済学の分野でも第1次・第2次・第3次産業の分布状況などで使われています。 これらのグラフを現代風にアレンジして、消費生活相談データをコンピュータの画面上にカラフルに描いていきます。今回は、グラフの立体模型皆さんと一緒にA4用紙で作成する試みにも取り組みます。先人の知恵を借りながら探究することの奥深さと楽しさを味わえる模擬授業にしたいと思います。

(感想文)
・いままでグラフは平面上に点や線や幅の同じ棒であらわされているもの以外は、あまり見る機会がなかったので、立体の図形や円の面積であらわされているものなど、あまり見たことのないグラフを見ることができてよかったです。今回見たグラフが使われているデータも機会があれば見てみたいと思います。(高3男子)

・動物・植物・微生物のおこなう共生は単純な1:1の関係ではなく、共生体の体内でもまだ他の微生物が共生しているなど、何種類もの生物が同時に共生関係をつくっている。と聞くとこれまでに自分が勉強した共生についての知識はほんの一端にしかすぎず、もっと大きな世界が広がっていると感じさせられた。自分のもつ知識はほんの一部のものだという意識を持って勉強をしていくことが大学に入った後のためには必要だと思った。(高3男子)

・生物は昔から好きで、いろいろ本とかも読んできて、知識もけっこう身につけてきたつもりだったが、やはり生物の世界は奥が深い…たとえば木についている白いパリパリしたものが地衣体とよばれる共生体だと知ったときはすごく驚いた。いい勉強になった。(高1男子)

・共生には様々な種類があり、生物は細菌などと関係しあっているということを聞いて、共生が身近にたくさんあるんだなと思った。窒素固定によっていい面もあるだろうが、環境がおせんされるのは問題で、この問題はどう解決されるのだろうと思った。生物学について、まだ知らないことを聞けて、とても面白かったです。(高2女子)
・共生の中でも様々な共生(相利共生・偏利共生・寄生)があることがわかった。また寄生は宿主に害を与えるのに、それも共生といえることに驚いた。僕は共生っていうものは、両者にとって利益があるものだと思っていました。根粒菌の中でも様々な種類があって、根粒菌がつくものと、つかないものがあるのだという知りました。アジアもヨーロッパとおなじように窒素肥料を制限するべきです。(高1男子)
・生物はお互いにとても深く関わりあっていて、その能力は本当にすごいと思った。‘Symbiosis’ということばが定義されたのは1879年と聞いて、それから時間があまり経ていないのに驚いた。まだ発見されていないことのほうが多そうで、共生のしくみはおもしろいなと思った。(高2女子)
・期末試験で勉強したところと一部同じところがあり、内容はすっと頭に入りました。しかし普段の授業では聞けないような知識を多く聞けて、とてもためになりました。とくに相利共生が崩壊すると、被食者・捕食者の関係になると聞いたときは目から鱗でした。100分という長い間、有意義な時間をすごせてよかったです。(高3男子)