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理学部 生物科学科

共生科学入門
生物共生の分子生物学と地球環境

微生物と動植物の相利共生を中心に、共生の実例、共生を成立させる遺伝学的土台、物質循環などとの関わりについて3部構成で概説する。第1部では、生物学における『共生』の定義づけ、成立要因にもとづく分類、多様で階層的な共生系の実例を紹介する。第2部では、マメ科植物と根粒菌が営む窒素固定共生について、共生成立に必要な遺伝子とその研究法を説明する。第3部として、地球上の物質循環における窒素固定共生の意義、そして環境問題との関連について考察する。なお、最後の10分程度で、講義内容に関する理解確認クイズを実施する。

(感想文)
・‘共生’というだけで、たくさんの種類や意味があって驚いた。それに一つ一つの共生に目的や意味があって、普段何も考えずに流していたものにも、とても興味がわいてきました。深いところまで知ると、もっと奥深いことまで知りたくなりました。自分の体の中にも何種類ものバクテリアがいるというのも、すごく不思議な気がしました。(高1女子)

・動物・植物・微生物のおこなう共生は単純な1:1の関係ではなく、共生体の体内でもまだ他の微生物が共生しているなど、何種類もの生物が同時に共生関係をつくっている。と聞くとこれまでに自分が勉強した共生についての知識はほんの一端にしかすぎず、もっと大きな世界が広がっていると感じさせられた。自分のもつ知識はほんの一部のものだという意識を持って勉強をしていくことが大学に入った後のためには必要だと思った。(高3男子)

・生物は昔から好きで、いろいろ本とかも読んできて、知識もけっこう身につけてきたつもりだったが、やはり生物の世界は奥が深い…たとえば木についている白いパリパリしたものが地衣体とよばれる共生体だと知ったときはすごく驚いた。いい勉強になった。(高1男子)

・共生には様々な種類があり、生物は細菌などと関係しあっているということを聞いて、共生が身近にたくさんあるんだなと思った。窒素固定によっていい面もあるだろうが、環境がおせんされるのは問題で、この問題はどう解決されるのだろうと思った。生物学について、まだ知らないことを聞けて、とても面白かったです。(高2女子)

・共生の中でも様々な共生(相利共生・偏利共生・寄生)があることがわかった。また寄生は宿主に害を与えるのに、それも共生といえることに驚いた。僕は共生っていうものは、両者にとって利益があるものだと思っていました。根粒菌の中でも様々な種類があって、根粒菌がつくものと、つかないものがあるのだという知りました。アジアもヨーロッパとおなじように窒素肥料を制限するべきです。(高1男子)

・生物はお互いにとても深く関わりあっていて、その能力は本当にすごいと思った。‘Symbiosis’ということばが定義されたのは1879年と聞いて、それから時間があまり経ていないのに驚いた。まだ発見されていないことのほうが多そうで、共生のしくみはおもしろいなと思った。(高2女子)