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農学部 水産学科
魚類学入門
魚類は私たちを含む脊椎動物のうち最も起源の古いグループで,脊椎動物の種多様性の半数以上を占め,世界のほぼすべての水域で繁栄を誇っています.日本周辺は魚類の種類の多さでは世界でも指折りの水域であり,私たちは魚類との関わりなしでは生きていけないほど,古来より魚類に強く依存して暮らしてきました.多様な水域環境に適応し,その場の生物たちと様々な関係を保ちながら生き続ける魚類の分類や生態,進化について,自身の研究を交えながらお話します.

(感想文)
・脊髄動物の約半分が魚というのに驚きました。私たち人間はちっぽけな存在なんだなあと思いました。また、魚の学名はそこで発見された場所の名前や見つけた人の名前などちゃんとした意味があって、人間の名前のようにちゃんと考えてもらえているんだと感じました。先生の研究内容では、PCR法など少し難しい内容がありましたが、魚は子孫を残すために体の色や形を変化させることを学ぶことができました。(高1女子)

・川魚より海魚の方がかなり多いと思っていたが、大差はないのだと驚いた。世界最小の魚と聞いて、きっとメダカ程の大きさだろうと思ったので、指の上に乗せてもほとんど見えないくらいの大きさだった。魚は、種がとても多く、脊髄動物で一番多種なのに、今後もまだまだ新種が発見されるだろうと聞いて、今も発見されているのかなと思った。シーラカンスが2種いると聞いて、今度見比べてみたいと思った。(高2女子)

・世界には28000種の魚類がいて、今もまだ名前のついていないものが数多く居る。日本周辺は3900種もの魚類がいて、地中海の700種、北米西部の800種に比べると種類が豊富である。日本はこの世界有数の海域をもっと大切に扱うべきだと感じた。(高2男子)

・初め魚類学とはどういうことかわからなかったけど、今回聞いてみて実際にどういう学科でどのようなことを学ぶのかわかりました。塩基配列など化学的な部分もあり、驚きました。魚類の生態などにはとても興味があるので、おもしろかったです。(高2女子)

・講習の中で知っている魚の名前を挙げる時間があったが、20種ぐらいしか思い出せなかった。世界には28000種も魚類が存在し、その中には笑いたくなるような変わった名前の魚(サブロウ・シロウ)もいて、魚類学の深さを知った。後半はハプロタイプネットワーク樹の作製の仕方を教えてもらい、同種・別種の遺伝的差異の見つけ方を理解できた。将来生物に携わる人になりたいので、とても有意義な時間になった。(高3男子)

・魚類学というと得体の知れないもののような印象だったが、生物学の一種だと思った。分類法などを知ったが、これは恐らく魚類のみならず生物全般に適用されることなのだろうと思う。またDNAや遺伝など、現在学校の生物の授業で学んでいる内容が、実地においてどのように利用されているのかを知り、高校の勉強とのつながりを強く感じた。(高3男子)