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高大連携講座-大阪大学-

大阪大学高大連携講座感想文

「都市と農村から考える環境」を受講して

 私は今回、大阪大学高大連携講座で、「都市と農村から考える環境とグローバルサスティナビリティ」という講座を受講しました。この講義では、サスティナビリティ(持続可能性)について理解を深めるため、都市と公害、開発と南北問題、資源と地球環境、日本の農村と農林業、という4単元を受講し、後半で学生主体にグループディスカッションを行いました。
 私がまず興味を持ったのは、「水俣におけるオーラルヒストリー」という講義です。水俣病前後の状況から、チッソ株式会社、公式発見までの話を聞きました。そして、その教訓として、住民や専門家の声に反応し対策を講じられる行政の仕組みを確立し、研究者による原因究明や企業の社会的責任と業界の対応が求められるようになったという講義内容でした。大学生のように手を挙げて質問することはなかなか出来なかったのですが、教授に指名され、科学者の社会的責務・倫理について意見もいいました。
 また、「ミレニアム開発目標、グローバル化、および市場経済」という講義にも興味を持ちました。そして、この講義から、格差について発表することをグループ内で決め、インフラ設備の格差、貿易による格差、食糧の格差、教育格差を発表しました。毎日、最後の1コマで行われるグループディスカッションでは、法学部、文学部、工学部の大学生の方とその日の講義について、また、教授から与えられた持続可能な都市、資源利用などの議題について議論しました。高校でのグループディスカッションとは違い、内容も難しく、自分の知識不足も感じました。しかし、さまざまな学部の視点からの考えを聞き、さらに、環境問題、発展途上国問題について自分自身で深く考える良い機会となりました。
 この講座は、朝9時前から、議論が長引けば6時過ぎまでの長い講座でしたが、どの講義も興味深いものばかりでとても充実した3日間でした。また、大学生の講義に参加するのは不安がありましたが、教授の方々ともたくさん話をさせていただき、大学生の方々にもとても親切にしてもらったので、全く心配する必要はなかったです。意識の高い大学生の中に入り講義を受けると、まだまだ勉強することは多くあると感じました。現在ある問題は、1つの視点からではなく、多角的な視点から考える必要があると思いました。この講座で学んだことを将来に活かしていきたいと思います。
高3 女子