ホヤペプチド遺伝子のPCRによる同定とその配列の決定 H3B M.N. H3F H.T.
指導:サントリー生物有機科学研究所 研究員のみなさん
5日間で1つのテーマについて実験をし,発表するという研究者が日頃やっていることを体験できるプログラムですので,各大学でAcademic Summerとして体験させていただいている内容とは量も質も違います。発表時間も2倍にして,それぞれのテーマを2名ずつで発表してもらいました。(残りのメンバーで模造紙に補助的に説明を書いてもらいました。会場に掲示していた20枚近い模造紙はすべて彼らが製作しました。)
最初のテーマは原索動物であるホヤのペプチドホルモンの遺伝子をPCRで増幅し,シーケンサーで配列を解析して,遺伝子を同定するというものです。大腸菌に導入するときに抗生物質を使って導入した菌体を選抜できることや,シーケンス反応でのプライマーの重要性など,自分で実験して気づいたことを発表してくれました。また,キャピラリーシーケンサーの原理についても説明できていたので,機械のスイッチを入れただけではないことも分かりました。
研究者体験の時間は2回とも会場が満席になりました。注目の高さを感じます。会場には指導してくださったサントリー生物有機科学研究所の研究部長を含め4名の研究員の方に足を運んでいただき,発表を聴いて頂きました。発表者に助け船を出していただいたり,専門的な解説をしていただき,とても有り難かったです。また,過去2年の研究者体験に参加した卒業生も顔を出してくれたことが嬉しかったです。