関西大学インターンシップ生が来ています②
文化祭まであと5日となりました。
文化祭準備もいよいよ熱が入ってきました。インターンシップ生も積極的に手伝ってくれています。
リーダーシップを発揮して、中学生を引っ張ってほしいと思います。
(中学1年生の展示を手伝っています。これは地球儀でしょうか?)
(中学2年生の展示について、アドバイスをしてくれています)
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文化祭まであと5日となりました。
文化祭準備もいよいよ熱が入ってきました。インターンシップ生も積極的に手伝ってくれています。
リーダーシップを発揮して、中学生を引っ張ってほしいと思います。
(中学1年生の展示を手伝っています。これは地球儀でしょうか?)
(中学2年生の展示について、アドバイスをしてくれています)
20 神戸大学 文学部「敗戦の舞台裏-ポツダム宣言受諾決定の政治過程-」
・ 文学部というと、研究に日々没頭しているイメージでしたが、そうではなく明るい雰囲気で勉強出来ると知って良かったです。ポツダム宣言受諾の背景には天皇陛下の意思ではなく、いろいろな人の思惑が動いていたと分かった。天皇陛下は元々決まっていた方向に同意させられていたという事実をお分かりになっていたのか、そこが少し気になるが、日本の昔ながらの考え方が、事柄の決定を邪魔していたのだと分かった。(高1女子)
・ 私たちは中学生のとき、ポツダム宣言を含めた敗戦の様子は、名称などしか習わず細かい時代背景はあまり知りませんでした。ポツダム宣言の受諾一つとっても、多くの主要人物達が様々意見をぶつけ合い、何度も会議を重ねた上で受諾を受け入れ日本にとって有利な条件を提示したというのは、すごく手間がかかり大変だったことだし、それだけ日本のことを深く考えていたんだなと思いました。歴史は深めれば深めるほど新しい発見をしたり物事の見方が変わったりして、改めて歴史の面白さを感じることができました。(高2女子)
・ 初めて知ることがほとんどで面白かった。授業ではポツダム宣言を受諾したということしか習わなかった、実はその裏に色々な人の動きがあったのだということが分かった。国家の意思決定において、全員の意見を合わせるのは困難であったことが分かった。ここまで詳しく学べたことは初めてで楽しく講義を受けることが出来た。(高2男子)
21 大阪市立大学 生活科学科「健康増進のための食生活」
・ 健康であるための食事とは、栄養バランスのよい食事だと思っていましたが、おいしく食べる (共食)ことも大切だと知りました。また、痩せたいだけでなく、適正体重を維持することが大事だと感じました。長寿大国であることは喜ばしいことですが、命の長さと健康に生きられる時間のギャップを埋めるために何ができるかを考えていきたいと思いました。朝ごはんをしっかり食べたいと思いました。(高1女子)
・ 平均寿命は女性が80歳ぐらいだが、健康寿命と10年のこんなに大きな差があるとは知らず、 少しショックでした。科学技術の発達ももちろん大切だし、これからも発達してほしいと思いますが、一番身近で自分でできる“予防”ができていないので生活習慣を自分で管理するべきだと思いました。(高2女子)
・ 進路を栄養と決めていたので、今回の話を聞いてもっと知りたいと思いました。高3で食事のバランスや共食を意識したりすることは難しいですが、気をつけたいと思います。減量は一カ月で3%までというのには驚きました。早く大学に行って研究してみたいと思いました。今回は色々お話していただきありがとうございました。(高3女子)
・ 私は今、昔からの夢だった管理栄養士の道を進もうか本気で悩んでいます。理由は、学部や受験科目に理系分野が多いという難点があるからです。私は私立文系コースで学んでいるのですが、特に理系科目が苦手です。しかし、それでも自分で勉強して頑張っていたのですが、化学が出来なさ過ぎて、限界を感じ、あきらめようとしたばかりなのですが、今日開催のワンディカレッジでも、この講座をあきらめられずに第一希望に選んでいました。そして、今回、千須和先生の授業を受けてみて、どうしても栄養を目指したいと思いました。周りに同じような立場の人が誰もいなくて不安なのですが、何もしなかったら将来絶対に自分が後悔すると思うので、一生懸命勉強して大学を受けます。今日は素晴らしい授業をしてくださってありがとうございました。最後に、相談を聞いていただき、アドバイスをいただいて、とてもモチベーションが上がりました。ありがとうございました。(高3女子)
18 兵庫県立大学 工学研究科「タンパク質の一生」
・ 今、生物の授業で習っている範囲と重なっている部分もあって、理解しやすかった。タンパク質が1ヶ月ですべて入れ替わるというのにとても驚きました。タンパク質の一生に、様々な種類のシャペロンが関わっていることがすごいと思いました。ゆで卵を生卵に戻す可能性を秘めたシャペロンも存在することを知ってびっくりした。(高1女子)
・ 現在の社会で問題になっている認知症などの治療薬として、タンパク質(シャペロン)を作らせて治すことが出来るかも知れないなど、タンパク質の構造と病気の発症には深い関係があると分かった。身近なタンパク質でも知らないことが多く、新しいことが分かって面白かった。(高1女子)
・ タンパク質には元から興味があったので、とても楽しかったです。最初は凝集することで病気につながることやシャペロンが病気を治すことは全然思いつかなくて、認知症改善につながると聞いた時は驚きました。私は、将来、タンパク質を使った研究をしたいと思っているので、とても勉強になりました。(高3 女子)
・ 物理選択ですが、人体を構成するタンパク質について興味があったので、選びました。タンパク質の構造を知れば、病気の発症や改善に深い関係を知り、生物基礎の授業で学んだことが少し思い出されました。実際、シャペロンという物質が病気の治療薬に繋がることを知り、生命科学につながるお話を聴いて少し興奮しました。化学と関係したことがあって非常に興味深い講義でした。(高3 男子)
19 大阪音楽大学「音楽で生きていこう」
・ 映画のワンシーンを通して音楽の重要性を感じました。無音(無音楽)では伝わらない心の変化や感動が、音楽とともに流れることで相手の心により深く伝わるのだと感じました。 音の高さだけではなくて、音質など、音に関わる全てのことが効果をもたらしているのだと 感じました。このような仕事ができたらどんなに魅力的だろうと、この授業を通して感じました。これから、もっとこの仕事について調べたいと思います。(高2女子)
・ 普段何気なく聞いているCMの音楽や、映画やゲームのバックサウンドなど、何度も考察して作られているのだと分かりました。ただの文章に音楽を入れることで、その言葉の中に「空気感」「物語性」が生まれて、新たな物語が構成されているんだなと感じ、とてもおもしろかったです。しかしそれに伴って、音楽によって自分の感情が操作されることもあるのだと感じて、少し不安にもなりました。(高2女子)
・ 映画のワンシーンや、一文朗読の“音楽によって印象がとても変わる”という実験を通して、音楽の力、人間に対して与える影響力の強さというものに、より興味を抱くことができました。それと、最後におっしゃった、“自分のやりたいことを貫くことの大切さ”“好きなことに熱中しているときに他の人に水をさされても、諦めないでとことんめげずに続けることが大事”という言葉も、とても説得力があり、自分もやりたいことを貫くための精神力を身につけようと、この授業を通して感じました。(高3女子)
7月22日、28日、30日の1日を使って、「看護師1日体験」に参加してきました。
場所は東神戸病院で、いろいろな病棟にて体験をしました。看護師さんが実際に患者さんに対しているのを間近で見るだけではなく、実際に患者さんと触れあい、血圧測定の手伝いや、排泄処理、お風呂の介助など、貴重な体験ができました。
見ているのと実際に行うのとでは、全然違うということを肌で感じました。難しさとともにやりがいも感じられました。
看護師にとって大事なことは、「コミュニケーション能力、安心して病院で過ごせるようにするため心の支えとなること、患者さんに寄り添い、信頼関係を築いていくこと」ではないかと考えました。
体験した病院は、看護師さん同士の関係がとても良く、患者さんにも丁寧に話しかけるなど、病院全体の雰囲気がとても良かったです。将来、このような病院で働きたいと思いました。
関西大学からインターンシップとして2名の大学生が、文化祭までの約二週間来てくれています。
文化祭の準備を手伝うなど、生徒たちと積極的に関わってもらっています。
(文化祭について話し合っている生徒たちにアドバイスをしてもらっています。)
(自己紹介ならびにこれからの抱負を述べてもらっています。)
8月26日の3時間目に、大森進路指導部長による、「大学進学に向けての進路講演会」が行われました。
内容は、これから本格的に始まる、推薦入試、AO入試を始め、受験についての心がまえや段取りについて説明されました。続いて、一般入試。センター試験が1月16日、17日にあります。それから、私立大学の入試が始まります。提出書類や申請方法などの説明を受けました。
講演会の間、真剣な顔で大森先生の話を聞いている高校3年生。いよいよ受験本番が近づいていることを感じている様子でした。
全ての高校3年生が自分の希望進路に進めるように、進路指導、教科指導を徹底していきます。
16 京都大学 理学研究科「素数の不思議な世界」
・ 私は以前、「素数セミ」という素数の周期で地上に出てくるセミについての本を読み、その時に「素数って面白いな」と思ったので今回の講座を希望しました。数には様々な規則性があり、それがまだ見つかっていないケースもあることが分かりました。それを解明していくのは楽しそうで、数の世界っていいなと思いました。(高1女子)
・ 素数について様々なことが分かったとしても、一体、何になるのだろうと思っていたけど、素数は様々な数に関連していて、計算の難しさを逆手にと暗証番号に使われていることが面白いと思いました。他にもたくさん応用できるような気がしました。(高1男子)
・ 僕は数学の中でも代数より幾何に興味があります。でも、素数とは一見関係がなさそうなですが、素数と幾何的な直角三角形が密接に関係している問題に懸賞金がかけられていることを知りました。将来、挑戦してみたいと思いました。(高2男子)
・ 私は素数に慣れてなくて、今まで「素数はすごい」とか聞いても何がすごいのか分からなかった。今日の素数の見つけ方やすべての数は素数から出来ているのを聞いて感動しました。今まで素数は遠い存在だったけど、ちょっとだけ近くなった気がします。また、会議室にお送りするときに講師の先生とお話が出来て、先生との距離も少し近くなった気がしました。(高3女子)
17 大阪大学 工学研究科「最先端IT技術が明らかにする 古代エジプトの謎」
・ 古代エジプトがどのように生活し、どのように発展していったのかがよくわかった。現代の技術でも解明できないことがたくさんあって、これからも研究を進めて新しい技術で解明してほしいと思いました。(高1男子)
・ 知らなかったことがいっぱいでおもしろかったです。ガリレオが失明していても振り子時計を発明したようにやろうと思えばどんな状況でもやれるんだなと思いました。ユーモアたっぷりの面白い先生で楽しかったです。(高1女子)
・ 好きなことに夢中になればその先があるという事が分かった。古代エジプト人の数学に対するこだわりはすごかった。エジプトのピラミッドのCGもすごかった。私も将来、やってみたいと思った。外国語は必ず勉強しようと思った。(高2男子)
・ 昔は、天文学、建築、芸術は一つだったということで、金谷先生もそれに倣い、アートもやっていると聞きました。昔に倣うのも大切なことかもしれないと思いました。(高3男子)
・ テレビや新聞・雑誌にも載っていないような世界に触れることができ、大変面白かったです。僕も世界中の人々とコミュニケーションを取りながら、仕事をしてみたいと思いました。こんなに面白い講義は初めてだったので、夢中で受けていました。もうOneDayCollegeを受ける機会がないのですが、後輩の雲雀生のためにも、また、来てください。(高3男子)
14 神戸薬科大学 薬学部「薬の影響を知る〜血圧、脈拍を測ってみよう〜」
・ 薬剤師は薬を開発・発明したり、薬局で調剤をすることだけの仕事だと思っていました。しかし、この講義を通して、血圧を測ったり採血をしたり、緊急医療チームのメンバーに入っていることに驚きました。また、血圧を測る体験をして、血圧測定がこんなにも難しいと実感させられました。薬剤師も医師と同じく患者と触れ合う機会が多いと、改めて分かりました。(高2女子)
・ 今回の講義で、自分が知らなかった薬剤師の現状を知ることができて良かったです。人の血圧を測ったり、脈を確認したりすることは初めての経験で、自分にとって何もかもが新鮮でした。 最初は相手の友達の脈を見つけることができなかったり、血圧計の読み方が分からなかったりして手こずりましたが、何回も繰り返し行うことで、他人の脈を確認することができた時はうれしかったです。とても貴重な体験ができありがとうございました。(高2女子)
・ 二人一組で、脈拍や血圧を測る体験があって、とても興味深く受講できました。水銀血圧計を 実際に使うのは初めてで、人の血圧を測るという緊張もあってなかなか上手くいきませんでしたが、とてもよい経験になりました。それから、自分の血圧が低めだったことも分かって驚きました。また、薬学部・薬剤師の現状を知ることができ、ただ薬を処方するだけではないことが分かり、より責任ある薬剤師を目指したいと思いました。(高3女子)
15 崇城大学 工学部「飛行機の世界について」
・ 紙一枚がひらひらと落ちた時でも、翼力がはたらいてとんでいるということがとても面白いなあと思った。そのひらひら回転するのをおさえるために、棒状の重りをつけて飛ばすことにも納得が できた。もっと飛行機について考えたいと思った。(高1男子)
・ 飛行機、航空会社、飛行機に関するお金の流れについてよくわかりました。グライダー作りは、最初は何をやっているんだろうかと思いましたが、ちゃんと飛んだときは気持ちよかったです。あの簡単な工夫でただの紙がグライダーになるのは驚きました。飛行機のことを研究してみたいと思いました。(高2男子)
・ 旅行で何気なく乗った飛行機には多くの人が携わっていることを初めて知りました。これから先、航空業界がさらに盛り上がっていくと知って、航空関係の仕事を調べてみたいと思いました。ライト兄弟が初めて空を飛んでから100年でここまで発展した飛行機がこれからどこまで発展していくのかが楽しみです。それに関われたらいいなと思いました。(高2女子)
・ 飛行機の部品の多くは日本の会社で作られていると聞いて驚いた。東京オリンピックも開催されるので、それに向けてたくさんの飛行機を航空会社が買収したり、設計開発エンジニア、整備士、パイロットなどの人員要求があったり、日本の発展に向けて航空会社が最先端で動きだしていることに感動した。自分も少しでも貢献できたらいいなと思った。(高2女子)
7月27日から31日までと8月17日から21日までのそれぞれ5日間を1タームとしまして、サントリー生命科学財団生物有機科学研究所のご協力で「サントリー研究者体験2015」を行いました。2012年度に始められたこの行事も今年で第4回となるわけですが、今年6月に生物有機科学研究所が40年以上にわたって活動してきた大阪・水無瀬の地から、関西文化学術研究都市「けいはんな学研都市」に新たに建設された「サントリーワールドリサーチセンター」内に移転されたことに伴って、初めて「けいはんな学研都市」での研究者体験となりました。「知の交流」をコンセプトとした斬新なデザインに目を奪われながら、真新しい研究室に迎えられました。今年度は、第一ターム第二タームそれぞれ5名ずつ計10名が参加。3つのテーマに分かれ、5日間、実験を行いました。
カタユウレイボヤの生理に関わる一連の実験で、3つのテーマ 「ペプチドホルモンのアミノ酸配列の決定」、「ペプチドホルモンの遺伝子の増幅と配列決定」、「ペプチドホルモンが結合する受容体の決定と活性の強さの算出」が与えられました。詳しい内容については、来る9月5日6日の文化祭で発表する予定ですので、来校していただいてそれを聞いてください。お待ちしております。
研究員の方々に丁寧に指導していただきながら、PCR法や質量分析、GFPを用いた遺伝子導入など最先端技術での実験をさせていただきました。
毎年、参加した生徒たちは終了後にモチベーションを上げて、受験に向かうようになります。それは、本物の最先端の研究に触れるということ、いろいろな機材や実験方法に触れるという事以上に、本物の最先端の研究員の方々がとても暖かく、愛情深く接して頂くことで、しっかりと勉強することの大切さを知るようになっていきます。本校としては、本当に感謝です。ありがとうございます。
12 甲南大学 経済学部経済学科「(ほとんどすべての)HIBARIKKOsのための経済学」
・ 僕は将来、店を経営してみたいと思っているので、この講座を受けました。初めは少し内容が思っていたのと違うと感じましたが、最後まで聞いてみて、結局、経済も経営も人々を幸せにする点では同じなんだと気づきました。ありがとうございました。(高1男子)
・ 多角的な視点を持って物事を見るだけでも、見方は変わっていくのだとわかった。経済学はお金にまつわる事だけだと思っていたが、世界を良いものにして、人々を幸せにするものだとは知らなかった。LINEやディズニーがイコールでつながるとは、驚いた。今、経営学か経済学かで迷っているので、とても参考になりました。(高2女子)
・ 経済学に対する考え方が大幅に変化した。経済=お金の動きを考えるものだと思っていたけど、お金は1つの手段にすぎず、最終的な目標は人々の幸福追求だということが、とても印象に残った。グローバルな視点を持つためには、異文化の相互理解がとても重要になってくると思うので、経済学を学ぶときには同時に世界の時事問題などの一般教養が必要になると思った。(高2男子)
・ プレゼンを始めてくださる前のカウントダウン(10分間)がスクリーンに表示され、音楽が流れていて、そこからもうすでに同じようなリズムの中に1回1回違う音を入れて、待っているのを飽きさせないように工夫された音楽を選ばれていて、感動しました。また、寺尾先生は人を魅了して引き込むような、とてもわかりやすく面白い話し方をされ、洗練されたデザインのパワーポイントと共に、ただただ尊敬の1時間をすごさせていただきました。本当に楽しかったです。(高3女子)
13 甲南女子大学 人間科学部「都市伝説とは何か?」
・ 都市伝説は、結構よく出来ているものもあったりするので、講義の時に渡された都市伝説の話も面白かったです。一つの都市伝説をとっても、細かく人間の感性などが反映されていて、読むのが楽しかったです。人間社会的に都市伝説を読み説いていくのも面白かったです。(高1男子)
・ 都市伝説をこんなに詳しく研究する学問があるということを初めて知った。実際に都市伝説を見てみると、世界で共通の話でも、時代と地域によって小道具が少しずつ変わっていて、奥が深いなあと感じた。人間の口から口へ伝播するということは面白いということを、改めて感じた。この講座を受けて、社会学に興味をもつようになった。(高2女子)
・ 今まで文系の学部でも社会学は名前を聞いたことがあるだけで、どのような学問なのか、全くわからずにこの講座を受講しました。この講座を通して社会学は文化や自然のことなどを学べる何でもありの学問だとわかり、自分に合った学問かもしれないと思いました。また、都市伝説のとても面白い話を聞けてとてもよかったです。(高2男子)
・ 文化社会学科というものが前よりもわかるようになりました。思っていたよりも幅広くなんでもできて、利点も多いと思いましたが、「何を学んでいるのかがわからなくなる」と言われていたので、大変そうだとも思いました。講義もわかりやすくて面白かったです。女子大なのに男子が多くてびっくりしました。(高3女子)
龍谷大学社会学部 コミュニティマネジメント学科
「オリンピックに学ぶ地域を元気にするスポーツイベントのマネジメント」
・ オリンピックを運営するのには、ちょっとした工夫が大事だということがわかりました。利益をとるのはとても難しいことだということがわかり、それを実現させたピーター・ユベロスはすごいと思いました。自分も将来オリンピックをマネジメントできる存在になりたいと思いました。(高1男子)
・ オリンピックでの経済の流れや考え方は、少し見方を変えれば、自分が今住んでいる市の経済だったり、家計であったり、お小遣いであったり、そういうものに置き換えて考えられると思い、大変勉強になりました。私が22歳になった時に開催される東京オリンピックについても、もう少しこれから考えていきたいです。(高2女子)
・ オリンピックを開催するために色んな苦労があることを知った。オリンピックは赤字になって当たり前という時期があったことに驚いた。(高2男子)
・ 自分は社会学部を志望しているので、凄く楽しく講義を受けることができました。オリンピックは人生で一度は見に行きたいと思っていて、あらためて興味が持てました。何か1つ思考を変えるだけで、こんなにも利益の差が違うことに驚きました。(高3女子)
11 関西大学 法学部法学政治学科「18歳で大人になれば」
・ 法律学と政治学が密接に関わっていることを知った。1つの法律を変えるための大変さや,幅広い視点で見ることの大切さを学びました。想像以上に様々な意見があるのを知り,どの視点に立つかによって,どの意見を正しいと感じるかも変わることをより実感できました。成人を18歳以上にするという問題についても様々なメリットや問題点,懸念があり,反対意見の多さも知り,納得できることや疑問点も生まれ,自分で情報を集めて,周りに流されずにじっくりと考えることが大切だと分かりました。法律学への興味も増しました。今日の講義を聴けてよかったです。法律学だけでは分からない,解決できない問題も多いと分かり,広い視野を身につけたいと思います。(高1女子)
・ 選挙権の年齢が引き下げられることによって,憲法9条改正に対する興味・関心が湧き,身近なものになっていくと思うので,高校生にとってはいいことだと思いました。女性の結婚年齢が16歳→18歳へ改正したとしても,今の初婚平均は28歳だし,個人としては別に改正してもいいのでは? という考えでしたが,16歳で結婚するという権利を奪ってしまうのでは? という意見には賛同しました。(高2女子)
・ 今年18歳になった私は,選挙権が18歳以上に与えられたことにとても興味があります。今まであまり考えてこなかった政治のことを考えなければならない立場となったので,とても不安ではありますが,全体で見たらわずかな一票ではありますが,自分の意見を出せるようになるということは嬉しいことでもあります。ですが,その分,正しい知識やはっきりとした自分の意見・考えが必要になると感じました。(高3女子)
8 徳島大学 生物資源産業学部「微生物と人間生活」
・ 生物の授業で何度も耳にする「微生物」ですが,日々の生活の中では目にすることが無いため,存在している実感がなかったけど,発酵食品の詳しい話から人と深い関係を持つものの話までしてくださり,微生物への興味が出ました。(高1女子)
・ 普段,アオカビが出ていると,その食べ物を捨てるし,汚いなと思うけど,実際には抗生物質をつくるのに使われていると知り,毒をもって毒を制す的な感じなのかなと思った。増殖が速いことから,エネルギーをつくれるヤツとかがいたら,だいぶ利用できそうだなと思った。(高1男子)
・ 説明がとても丁寧で分かりやすかったです。私は一度,サルモネラ菌で食中毒になったことがあったので,特にサルモネラについての話が印象に残りました。グルタミンを生産したり,石油を合成/分解したり,人間の健康に影響する以外の微生物の有用性と可能性がよく分かりました。放射能を分解する微生物はいないのでしょうか。(高2女子)
・ 小さな微生物がちまちま増えたり,ちまちま動いて大きなことをしているのがすごかった。サルモネラ菌が足を時計回りに動かして進み,反時計回りに動かして止まるというのを聞いて,小さくてもちゃんと考えて生きているんだなと思った。石油をつくり出す細菌や石油を分解する細菌も発見されたそうで,実用化されればとても面白いだろうと思う。(高2女子)
9 同志社大学 歴史資料館「授稲作文化の広がりと人間集団~考古学の冒険」
・ 今まで、学校の歴史の授業でしか習わなかった基本的な弥生時代の知識に加え、先生の独自の研究によるデータなどから置く深いことも学べて、とても面白かったです。また、縄文時代と弥生時代を対比しながらそれぞれの時代を見ていくという見方も勉強になりました。(高3女子)
・ 今までは歴史通史を学習し、主に知識を中心に、“人”がしてきたことを見てきたが、実際の実物と触れ合い、使い方やどこから出てきたのかなど、理論というより理性でとらえるような歴史、つまり考えたりたくさんの人と話したりして歴史を新たに生み出す姿を実感できた。21世紀を生き抜く私たちの世代にとって、言葉では言い表せない世界を感性で感じ、人に話すことで、たくさんの人に歴史の魅力を知らせようとして下さった先生の授業は、今 後参考にすべき“歴史研究”の立場だと思いました。(高3男子)
・ 本物の弥生時代などの石器や土器が見ることができ、実際に見て説明を聞くことで、よりわかりやすく理解できました。先生の授業もわかりやすく、普段学校の授業では聞けないような詳しい内容を聞くことができ、より縄文・弥生時代に興味がわきました。ありがとうございました。(高3女子)
・ いつも教科書や資料集の中でしか見たこのなかった弥生・縄文土器や石包丁を触らせて頂き、使い方も教えて頂きました。なかなかできない経験をさせてもらえて良かったです。縄文土器と弥生土器は見た目の違いしか知りませんでしたが、作り方にも大きな違いがあると分かりました。先日、日本史の授業で学んだばかりのこの時代の特徴や変化についての内容や知識を深められました。(高2女子)
6 大阪府立大学現代システム科学域
「「H2O」と「水」 何が同じで何が違うのか?~「社会学」で「環境問題」を考える。」
・ 同じ呼び方でも同じ物質でも異なった捉え方ができ、僕にとっても新しい見方をもつことができました。同じ単語でも人の文化や考え方により、別の意味があるということがとてもおもしろかったです。(高2男子)
・ 環境問題を考える際にも、環境だけを見ていくのではなく、人々が環境とどう付き合ってきたか、どんなつながりがあるのかという社会学の視点からも考えていくことが大切になってくるのだと思いました。(高1女子)
・ 普段考えることのないことを考えられて面白かったです。「社会」とは何か?の質問は難しかったけど、社会はどこにでもあるもの、生活の中に意味があることがわかりました。水とCO2の違い、社会とは何か、化学とは何かを考えるのは楽しく、勉強したいなと思いました。(高1女子)
・ 文系、理系どちらの人でも来てください、と書いてあったので、どんなものかなと思っていましたが、社会学を少し違う視点からみることができ、面白かったです。 環境問題でもいろんな人の考え方があって、社会は広い視野を持ってみることが大切だと思いました。(高2女子)
7 和歌山大学 観光学部「観光学って何?「宝塚から宇宙まで」」
・ 観光学を学ぶにあたっては、いろいろのことが土壌として必要であることがわかりました。観光とは、ただ遊ぶだけではないとわかりました。その地域の特長や、セールスポイント考えるためには、歴史学が必要であるし、「どうして儲かっているのか?」ということについては商学に関係している。プランを 実現するためには法学も必要だし、議会との関係を考えれば政治学も必要である。観光学部とはとても 欲張りな学部であることがわかりました。しかし、私が一番驚いたのは、観光は「宇宙」にまで広がっているということです。宇宙に行くのには莫大なお金がかかるのに、実際に行っている人がいたり、行こうとしている人が多いということにさらに驚きました。尾久土先生がその宇宙を視野に入れた「観光」を 考えておられるということに、スケールの大きさを感じるとともに、私も、大学に入学して、そういう スケールの大きい研究がしたいと思いました。(高3女子)
・ 和歌山大学の観光学部に興味があります。高校2年の時にも、尾久土先生の講義を聞かせてもらいました。その経験の中で、観光学部の様々な分野からある事象を考えたりすること、和歌山大学観光学部のインターンシップやイベントを学生が考え、利益が上がらなければ、学生自身が負担するというという真剣な活動が面白そうで、とても興味を持つようになりました。英語と日本語の授業があったり、日本で唯一の学部であったり、就職率が高い学部であるということもあり、わたしは、和歌山大学の観光学部にとても魅力を感じ、是非とも実際に行って、自分の目で確かめたいと思っています。(高3女子)
4 京都大学 大学院 農学研究科「オートファジーのひみつ」
・ オートファジーは、人間の体の中で悪いものを退治する役割をする所に惹かれた。日本人がオートファジーの研究で世界をリードしている所がすごいなあと思った。それを医療に活用できるのがまた、実用的ですごいとなあと思う。アメリカで医療に関する研究がすごい活発なので、日本人も負けてられないと思った。(高1男子)
・ 自分は物理選択なのでなかなか普段、生物分野に触れることがなく難しかったが、自分たちの体について、よく知ることができた。オートファジーがないと生まれてくることができなかったり、腫瘍、神経変性疾患になったり、細菌感染予防が出来なかったりするのでオートファジーは生きていく上で欠かせない大切なものだと思った。(高2女子)
・ 内容は少し難しかったですが、様々な分野に可能性を秘めているオートファジー良かったです。また、オートファジーを制御すべき時と、促進する時とを見分けなければならないのは、とても難しいと思いました。私は肌の生まれ変わりにも結びつくと考え、化粧水やシミ・ソバカス消しの薬・化粧品にも役立つのではないかと思いました。(高2女子)
・ 私は農学部志望であるという点から、この講座を第1志望に選択させていただき、オートファジーというものが何かも知らず受講させていただきました。だからオートファジーの存在の有無がその 個体の生死に関わると知ったときはすごく驚きました。しかしながら、オートファジーは決して万能なものではなく、潰される細胞(死んだ細胞)以外の生きた細胞をも潰してしまう可能性もあるのです。その可能性を避けるための精密な体内の仕組みあることにも感動しました!すごく惹き付けられました!受講後も質問させていただきましたが親切に答えて下さって嬉しかったです。楽しかったです!(高3女子)
5 滋賀県立大学 環境科学部環境生態学科「アジアの環境問題を考える」
・ オゾンは私たちの暮らす世界のずっと上の方にあるものとしか認識していなかったので、講義を聞いてオゾンには悪も善もあるのだとわかりました。研究には長い時間が必要だけれどその結果をまとめたときに新たな傾向の発見という成果が得られることを改めてすごいなと思いました。(高1女子)
・ 去年に引き続きこの講義を受けた。前回は水質汚染の話をされていたが、今回のオゾンなど大気汚染の問題も、アジアにおいて重要だと思った。大半が中国から排出される汚染物質は、日本や周辺国においても脅威であり、実態を知ることでいろんな人が環境問題を考えるきっかけになると思った。(高2男子)
・ 先生が研究室で研究されていることをわかりやすく詳しくお話ししてくださったのでとても興味深かったです。以前から興味を持っていた分野でしたが、今まで以上に大学で環境について学びたいと思いました。環境問題を改善するためには、研究者の方々が研究するだけでなく、私たち一人一人がもっと関心を持つというのがずっと課題だと思います。そして、日本の環境問題を考えるのにも、国際交流がすごく必要なんだと思いました。(高3女子)
・ 環境がヒトに与える影響などはよく耳にしたりするけれど、植物に与える影響はあまり聞いたことがなかったので、勉強になりました。オゾンについてこんなに深く掘り下げて聞いたことがなかったので、光化学オキシダントが実は増えているという話もとても驚きました。日本の環境はよくなっていると思ったけれど、全然そうではないのだと思いました。色々なアプローチから環境についてみていくことは面白いと感じました。ありがとうございました。(高3女子)
2 京都女子大学 発達教育学部「教育学で学ぶことと教師の役割」
・ 自分が将来何をしたいのかという考えが見ないままで、ただ子どもが好きだという思いでこの講座をとりました。けれど、お話を聞いているうちに、教員になる自分お思い描くことができ、そのために今どのような道に進むべきかはっきりとした道筋が見えてきて、目標ができました。これから心が折れそうになることもたくさんあると思うけれど、自分を信じて頑張りたいと思います。ありがとうございました。(高3女子)
・ 2年前にも同じ先生の講座を受けたのですが、最新の情報を知ることができ、今回も選択できてよかったなと思いました。「自主研修」という言葉が何度か出てきたのですが、教師になってそれで終わりではなく、時代に合わせて必要とされる教師になれるように努力していかねばならないのだな、と思いました。(高3女子)
3 立命館大学 法学部「歴代政府の集団的自衛権に対する考え方」
・ 集団的自衛権の行使を可能にする安保法案をめぐって国会で論戦が行われている中、法のスペシャリストである法学の教授の授業を受けることができて良かった。また、教授の掘り下げた解説によってこの法案に対する理解を深め自分なりの考えを形成することができて良かった。(高2男子)
・ 今回の講義の内容は、今とても国会やニュースなどで話題になっていてよく耳にする内容であったので、とても聞きやすかったです。また、過去の事件の判決や政府声明を例にとって進められていたので、納得することができました。これらの内容の理解をもっと深めるとともに、今後、ニュースなどで聞いたときは今日のことを活かしていきたいです。 (高3女子)
去る、7月4日に行われた「One Day College」の感想を、順次掲載します。
約30の大学から先生をお招きし、さまざまなジャンルの講義をしていただきました。
生徒にとって、学習意欲の高まりや、これからの進路を考える貴重な機会になりました。
1 京都外国語大学「恋とキャリアを手にするハリウッド映画のヒロイン誕生」
・ 英語を話せるようになりたい!!という思いが強くてこの講義を聴いたら、言語を学ぶだけではなく、その先に論理性が必要なんだと知ることができ、ますます深く勉強したいと思うようになりました。 (高3女子)
・ ハリウッド映画のヒロイン像を通して、時代ごとに女性のアメリカ社会への価値観の違いを学ぶことができることは、とても面白かったです。ただ単に教科書の文字を追って時代の流れを学ぶよりも分かりやすく、より興味を持つことができました。ありがとうございました。(高3女子)
・ 1本の映画の製作に200億円もかかるなんて知らなかったので驚きました。その200億円を回収するためにハリウッドは色々な工夫をしているんだ、と分かりました。人に好かれるために、最先端のことではなく、少し遅れたような社会を作っているなど、考えて作られていることは興味深かったです。もっと色々なアメリカの映画を見て、アメリカのことを学んでみたいと思いました。(高1女子)
・ 今までは映画を見るときにストーリーだけを考えて見ていました。しかし、ヒロイン像が今の社会の理想像を表していることがわかったので、一度見た映画もそこに注目してもう1回見てみたいと思いました。外国語を学ぶだけではなく、社会背景までも学べたので、より興味を持つことができ、もっと学んでみたいと思いました。(高1女子)
二日間のプログラムで森ノ宮医療大学でのアカデミックサマーが行われました。昨年は鍼灸コースと理学療法コースでしたが、今回は鍼灸コースに換わって看護コースが加わり、合計16名の生徒が参加しました。各コース、それぞれのテーマに合わせて初日に生徒がお互いに被験者になっての実験実習を行い、二日目、その結果を分析し発表するというプログラムでした。
看護コースでは、「足浴が心身に与える影響」というテーマで、被験者に足浴を行う前と行った直後、10分後、20分後での心拍数や血圧、血中酸素量の測定と”心地よい”や”和んだ“、やすらいだ”などの被験者の主観をVAS(Visual Analog Scale)という方法で測定をし、その結果をグラフ化しながら分析をしてパワーポイントにまとめて発表しました。
理学療法コースでは、「スマートに歩くためのメカニズムと理学療法の効果」というテーマで、首や手足にマーカーをつけてビデオ撮影する「動作分析」という手法で手の振りの角度などを測定することと、電極をつけて筋電図をとり、その面積から筋肉の緊張状態を数値化し、理学的介入によって歩く姿勢や筋肉の緊張がどのように変化するかを調べました。
発表では、大学の先生方も多数見ていただき、発表に対しての質疑や助言をいただきました。大学では主体的に活動する学生を求めているというお話を聴きながら、雲雀生は進んで作業をしているとお褒めのことばをいただきました。暖かい雰囲気の中、二日間のプログラムを無事に終えることができました。森ノ宮医療大学のみなさん、ありがとうございました。
8月6日・7日の2日間でAcademic Summer in 同志社を開催しました。
1日目は、同志社大学構内の史跡を廻り、かつて同地にあった相国寺・二条家邸宅・薩摩藩邸のことを詳しく伺いました。
相国寺の例を見ない大きな講堂の跡などが、同志社の構内に残っています。
今回は同志社大学文化史学科1回生の学生さんと一緒に先生のレクチャーを聞き、実際の学生さんたちが勉強する姿勢も、生徒たちには大変刺激になったようです。
そして、自分たちの足で歩いてみた情報をもとに2枚の古地図を見比べて、江戸時代の中期から後期へ、同志社大学周辺から京都大学周辺地域がどのように変遷したのかを全員で考えます。
最初は古地図の中で、現在自分たちが立っているポイントを探すことも難しかった生徒たちでしたが、先生から少しずつヒントを与えて頂き、徐々に「ここかな?」「ここに今出川って書いてあるよ!」と自分たちから意見を出し合うようになり、興味津々でした。
こちらは、発掘調査データなどをまとめて下さったデータです。
最後に、相国寺の史跡を自分たちで実際に歩いてみて、現在にも残る何気ない土の盛り上がりなどからたくさんのことが読み取れることを感じ取ったようです。
調査事務所では、最近二条家から同志社大学へ寄贈された長持を見せて頂いた場面も。
この写真では見えませんが、菊の御紋が入っていて、二条家へ輿入れした内親王の持ち物だったことが分かります。
普段ではまず見せて頂けない貴重な資料を間近で見せて頂き、生徒たちはおっかなびっくりといった様子でした。
1日目のプログラム終了後は、有志で時間を取り、先生のお話で出てきた京都御苑から、かつて鴨川の河原が広がっていた東端の京都大学まで歩いてみました。
自分たちの足で歩いてみると、京都御苑の大きさや鴨川の位地なども把握でき、「京都御苑がこんなに大きいなんて!」「やっぱり自分の足で歩いてみると違う」と感じたようでした。
2日目は、発掘現場から出てきた資料を手にとって、考古学ではどのように歴史を考察してゆくのか、その過程を実際に体験します。
まずは、京都では珍しい奈良時代の遺物を手にとり、注記と接合の作業を行います。
出土地区を墨で書き込む作業ですが、何も語らない遺物が対象である以上、これが後々の研究にまで影響を及ぼす大切な作業となります。
生徒たちは最初、遺物を素手で触ることに目を白黒させていましたが、こわごわと書き込んでいたのが段々と熱中してきて、遺物の特徴なども検討しはじめます。
接合できる遺物がないか、と自分の手元にある遺物と同じような特徴を持つ遺物を探しながら注記していく様子は、短い時間の間に生徒たちが遺物を見る目が変わったことを感じさせ、大変頼もしかったです。
そして、接合できる遺物を見つけると大喜び!
全部接合できたらどれくらいの大きさになるのか、これはどんな形のものだったのか、などを先生と検討してゆき、とても楽しそうでした。
そして、みんなで注記した遺物を並べて、特徴を見抜いて時代順に並べます。
過去のデータから、この遺物は5世紀末から6世紀にかけて、飛鳥時代のものだと分かりました。
ではなぜ、同じ場所から出土した遺物に、こんなに時代の幅があるのか?
先生の指導のもと必死で推理し、いくつかの仮説を立てて検討しました。
生徒たちは、考古学というのは出土遺物自体は何も語るものではなく、その遺物からいかにデータを読み取るか、ということが仕事なのだ、ということを肌で感じ取ったようで、「金銀財宝を掘り出す!という考古学のイメージが変わった。すごく地道な作業だけど面白い!」と言っていました。
次に、自分たちが注記した土器の表面のデータを取るため、拓本の作業を行います。
紙と水、墨を使っての作業に悪戦苦闘していましたが、模様が浮き出てくることはとても楽しかったようです。
他に、銭貨や軒丸瓦が出てくると、生徒たちは大喜び!
銭貨について先生に積極的に質問をしたり、大きな瓦を取り合って拓本を取っている風景は微笑ましいものがありました。
拓本を乾かしている間に、先生に同志社の研究室や研究システムのことをお聞きしたり、進路のことや大学選び、学問とは何か、など深く幅広くお話をして頂くこともでき、生徒たちは真剣に聞き入っていました。
大学の先生が受験や進路のことをどう考えていらっしゃるか、率直にお聞きできる機会はなかなかありません。
先生も2日間時間を過ごした生徒たちということで、本当に親身にお話下さり、とても貴重な時間を頂きました。
生徒たちには、本当に意義ある時間となったのではないでしょうか。
そうしているうちに、拓本が完成。
生徒たちは自分たちが作った拓本を嬉しそうに持ち帰っていました。
考古学はエジプト考古学のイメージや徳川の財宝を見つける、などのイメージが一般には先行してしまいがちのようです。
しかし実際には、地道で泥臭く、忍耐のいる学問です。
そして文系に分類されつつも、案外体育会系のカラーが強いことも特徴です。
生徒たちは「華やかなイメージがあったけど、小さなことをたくさん積み重ねていかなきゃいけないんですね」「物を探すだけじゃなくて、そこから何を読み取るかが一番大切なんだ」「すごく体力がいるし、チームワークが大切な学問なんだ、と思いました」と感想を口にしていましたが、考古学の本当の姿や魅力が少しでも伝わったのではないかな、と思えた2日間でした。
8月7日、大阪あべのにあります大阪市立大学医学部阿倍野キャンパスでアカデミックサマーを開催いただきました。中学2年生から高校3年生までの生徒と保護者のみなさん合わせて50名ほど参加しました。
まず、総合診療センター教授首藤先生に「医学部ってどんなとこ?よき医療人に求められていることって?」と題して雲雀生対象の特別講義をしていただきました。90分を超えるご講義でしたが、巧みな話術と興味深い内容に惹きつけられながら、あっという間に時間が経っていました。手のあげ方、意思表示の仕方、相手の目をみて、うなづきながら話を聴くことなどをお話しいただきながら、それらが世間に求められる良医になること、万人に求められる人物になることに通じていると教えていただきました。
講演の後、利用者数関西1を誇る大阪市立大学医学部「スキル シュミレーション センター」での実習をさせていただきました。研修医の先生方に加え、大阪市立大学医学部硬式テニス部のみなさんにリードしていただきながら、「採血」・「エコー検査」・「聴診器」の3種類の実習をさせていただきました。研修医や医学部生のみなさんの明るく積極的な語りかけのおかげで、生徒たちも自ら進んで実習に取り組んでいました。とても楽しい時間を過ごさせていただきました。
今回のアカデミックサマーに参加したことで、大阪市立大学医学部に入学したいと思った生徒も多くいたのではないでしょうか。人との出会い、ご縁の中で、自分の将来を考え、モチベーションをもって勉学に励んでほしいと思います。首藤先生を初め、大阪市立大学医学部のみなさま、本当にお世話になりました。心よりお礼申し上げます。
発表会の当日の朝のようすです。教えてもらったことを上手く伝えるためにぎりぎりまで原稿を推敲し,学部生や院生に相談し,パワーポイントを作り直し,発表の練習をしていました。
久郷先生のところで「蛍光 in situ ハイブリダイゼーション」を体験したグループ。鳥取に来るまではセントラルドグマも知らなかった中学3年生も,遺伝子の発現機構を理解して,染色体のどこに目的の配列があるのかを検索する手法を説明してくれました。
畠先生のところで「神経細胞の観察」を体験したグループ。スライドは海馬を撮影した写真で,抑制性の神経細胞をGFPで標識したことで,赤く染められた興奮性の神経細胞と,緑色に発色している抑制性の神経細胞を染め分けているようです。
三浦先生のところで「がん細胞の解析」を体験したグループ。miRNAによってがん細胞を正常に戻すことができる可能性があることや,センチュウを使ってがん細胞を検出する技術が確立しつつあることなど,最先端のがん研究について発表してくれました。
中本先生のところで「細菌の検出や同定」を体験したグループ。グラム染色や芽胞染色など,細菌検査を実際におこない,その染色のしくみについても説明してくれました。水や石鹸で手洗いすると常在菌が毛根から出てきてしまうので,培地にスタンプするとコロニー数が増加するのは意外でした。
最後は医学科健康政策医学の大西先生のところで「PM2.5やマスクの効果」を体験したグループ。これまでのブログで紹介できなかったのは,このグループが屋外で活動していたからです。大学周辺だけではなく,大山まで足を伸ばして,PM2.5の測定をしていました。発表者が手にしているのはガスマスクで,一般的なマスクと対比するために用意していました。マスクが顔にフィットしていないと効果がないことを調べて,発表してくれました。
生徒たちは素晴らしい3日間を過ごせたようです。すぐに学校の成績に反映するわけではありませんが,本物の学問に触れて体験できたことは,今後の進路を考えていく中で大きな意味を持つことと思います。指導してくださった大学の先生や院生,学部生との別れができなくて,写真を撮った後もなかなか動いてくれず,もう少しで帰りのバスに乗り遅れるくらいでした。ご指導いただいた鳥取大学のみなさまには感謝しております。ありがとうございました。
56期生で現在は保健学科(看護学専攻)2回生のYさんと57期生で現在は医学科1回生のKさんが後輩に話をしに,訪問してくれました。特にKさんは2年前のサイエンスキャンプで鳥取大学を訪れたことがきっかけで進学先を決めたので,このイベントには思い入れもあると思います。二人とも推薦入試を利用して進学を決定したので,入試のことや下宿も含めた大学生活のことなど,在校生にいろいろなアドバイスをしてくれました。
2日目に入り,本格的に研究室での体験が始まりました。左上は染色体工学センターの久郷先生の指導の下で蛍光 in situ hybridization(FISH)を体験しているグループで,このときは染色体の一部を蛍光で標識した細胞を観察していました。右上は中本先生が直接,菌体の染色や芽胞の観察を指導していただいているようす,左下は三浦先生が直接,PCRのやりかたを指導しているようすです。右下は生体高次機能学の畠先生の指導の下で脳科学を体験しているグループで,GFPマウスの脳の神経細胞を蛍光で標識していました。この直前にマウスの脳を取り出して観察したそうです。(スライドガラスに脳を3つ並べて見せてくれましたが,写真は自主規制します。)
どこのグループも内容は大学3~4年生レベルで難しいので,昨日の夜はそれぞれの研究室でしてきたことを整理して,何を聞いてくれば良いかを確認していました。中学生と高校生で1組にしているので,異なる学年で助け合ってくれたらと期待しています。今すぐに全部を理解できなくても,本物の体験を通じて学問の楽しさを感じてもらえればと思います。
今回のAcademic Summer in 鳥取大学(米子C)で,指導していただいている久郷先生が8月29日に高校生対象のイベントとして「細胞から染色体までのミクロの世界を覗いてみよう!」を企画されています。久郷先生は鳥取大学染色体工学研究センターのセンター長で,この分野の最先端を研究されている研究者です。がん抑制遺伝子の1つであるPITX1を発見したことでも知られています。
イベントは全国の大学でおこなわれている「ひらめき☆ときめきサイエンス」の一つです。場所が鳥取県米子市なので少し遠いですが,興味がある人は一度アクセスしてみてください。
概略を記したpdfが開きます
Academic Summerは鳥取大学から始まりました。湖山キャンパスで4年前にサイエンスキャンプという名前で始めたイベントが最初です。医学部のある米子キャンパスでは次の年から始まり3年目になります。今年も大学の先生方に全面的にサポートしていただいて実施することができました。
簡単なガイダンスをおこなった後は,各研究室に分かれて,必要なレクチャーを受けたり,予備実験を始めたりしています。上は保健学科病態検査学の中本先生の指導の元でさまざまな微生物の同定をしているようすです。この後,グラム染色をしたようです。すぐそばに大学院生がマンツーマンでついてサポートをしてくれています。下は医学科薬物治療学の三浦先生の指導の下で癌細胞の観察から始めたところです。この後,miRNAによって癌細胞が消失することなどを確認するそうです。