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明日の講演会

 明日31(木)の午後、高1・2年生対象に学園講堂にて講演会が行われます
世界的な毒物学生物兵器・化学兵器に関する権威である杜祖健(Anthony T.Tu)氏による『日本で起きた化学テロ事件』
杜氏は1994~95年に起こったオウム真理教によるサリン事件の捜査に関わり、その事件解決に大きく貢献されました
 中高生のみなさんは、オウム真理教、地下鉄サリン事件と聞いてもあまりピンと来ないかもしれませんね。サリンというのは毒ガスの中でも最も強力であり、戦争で使われるような神経ガスの1種です。なぜそのようなものが、現代の日本で使用されたのか。サリンが使われた二つの事件では、多くの死傷者を出し、教団の存在と一連の事件は大きな話題になりました
 当時、判らないことだらけのサリンという毒物について、助言を求められたのが杜氏だったのです。そしてこの事件に関わって以降、日本にも頻繁に講演に来られるようになったそうです
 今回の講演では、オウム真理教の化学テロを表と裏から見て、その内容をお話ししていただけます
自伝である アメリカの大学へ 留学生から教授に/Anthony T.Tu (化学同人)をいただきました

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今回の講演で、サリン事件に興味を持った人、関連書籍も出版されています。図書室には村上春樹さんの著書があります

アンダーグラウンド/村上春樹 (講談社)
 地下鉄サリン事件の被害者、62人のインタビューで構成されたもの。なぜ事件は起こったのか?ではなく、1995年3月20日、東京の地下鉄に居合わせた人々は、そこで何を見て、どんな行動をとって、何を感じ、何を考えたのか、を丁寧なインタビューで構築してあります

約束された場所で underground2/村上春樹(文藝春秋
 アンダーグラウンドの続編。こちらはオウム真理教信者と元信者たち58人のインタビューです。癒しや救いを求めて入信した彼らが、なぜ犯罪にたどり着いてしまったのか。前作では聞き手に徹していたのに対し、こちらのインタビューには迫力さえ感じられます

村上さんは、この経験が長編小説「1Q84」の執筆につながっていったのではないかとも言われています