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幕末のジャンヌ・ダルク

 今年のNHK大河ドラマは「八重の桜」です
綾瀬はるかさん演じる山本八重は、会津に生まれ、武士の娘として「女は女らしく」という周りの期待(強制?)に反し、自分が納得のいく生き方を選び、ひるまず勇気をもって幕末から維新へと、動乱の時代を生きた女性です。自ら銃を手に戦い「幕末のジャンヌ・ダルク」とも言われました。後に同志社大学創設者・新島襄の妻となり尽力します

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 昨年から関連本も多く出版されています
幕末銃姫伝・京の風 会津の花 /藤本ひとみ(中央公論社)は、八重が銃兵隊を指揮し戦った戊辰戦争(新政府軍と旧幕府勢力との戦い)にスポットをあてた小説。八重の桜 1~/山本むつみ(NHK出版)は、ドラマのノベライズ

幕末のジャンヌ・ダルク新島八重/好川之範(新人物往来社) 
サムライガール新島八重/高野澄(祥伝社)
は、歴史資料的な読み物です
 ドラマを見て興味を持った人は、いろんな視点から新島八重さんを見てみるのもいいかもしれませんね

 また、ドラマでもおなじみの「ならぬことはならぬものです」というセリフ。これは会津藩の幼児教育を象徴する<什の掟>の締めの言葉です。本来、什(じゅう)とは10人の戦闘集団を意味するそうですが、ここでは遊び仲間の組をさします

1 年長者の言うことに背いてはなりませぬ
2 年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ
3 虚言(うそ)をついてはなりませぬ
4 卑怯な振舞をしてはなりませぬ
5 弱い者をいじめてはないりませぬ
6 戸外でものを食べてはなりませぬ
7 戸外で婦人と言葉をかわしてはなりませぬ

 これらの最後を「ならぬことはならぬものです」で締めるのだそうです。現代でも通用する項目がありますよね