新着図書紹介 12
テレビでおなじみの黒柳徹子さんがトットちゃんとよばれているのを、今の中高生のみなさんは知っていますか。この黒柳さんの子どもの頃のニックネームは、ユニークな幼少時代を綴った自伝小説 窓ぎわのトットちゃん/黒柳徹子(講談社) で一躍有名になりました
トットちゃんと地球っ子たち/田沼武能 (新日本出版社)
トットちゃんは1984年に国連児童基金(ユニセフ)の親善大使に任命されて以降、世界各地で様々な活動をしてきました。そこに同行取材を続ける写真家・田沼さんによる28年間の活動の記録です
タンザニアから震災後の宮城県まで、訪れた国は28年間で30か国。干ばつや津波などの自然災害、食料不足や貧困。戦争などで飢えや手足を失った子。不衛生な環境で感染症により生死をさまよう子。大人の都合で何もわからず苦しみ傷つく子どたちの姿に、トットちゃんはしばしぼうぜんとしながらも、現実にしっかり向き合い子供たちを抱きしめます
懸命に生き抜き、笑顔を見せてくれる。どんな子どもも幸せになってほしいという、2人の願いがあふれている写真と記録です。
脳がしびれる科学の時間/長沼毅 (河出書房新社)
宇宙、地球、生物、テクノロジーの4つの分野での最新の科学知識をわかりやすくつたえようとする1冊。
例えば現在、世界中で研究が進められている宇宙エレベーター。
童話「ジャックと豆の木」の天空にある巨人の家まで続く豆のつるから由来し、別名『beanstalk=豆のつる』 しくみは?というと、24時間で地球1周する衛星を打ち上げる。すると地球の自転の速度と同じなので、止まっているように見える。そこから地上にケーブルを降ろし人を乗せた箱が上下する。うん、エレベーターです。
そんな説明を聞くとなんだか実現できそうですよね。ただし時速200キロで運行、36000キロ上空のターミナル駅まで片道7.5日。さすが宇宙、週末にちょっと・・・というわけにはいきません