« 佐藤真海さんのこと | メイン | 先輩からのおすすめ本 2 »

今宵は中秋の名月

 今夜は中秋の名月、お月見です。中秋とは旧暦の秋(7月、8月、9月)の真ん中の"日"を指す言葉で旧暦8月15日のこと。秋の名月を鑑賞する習慣は中国から伝わったもので、奈良時代にはすでに宮中などで月見の宴を開いていたと歌集や物語に書かれているそうです。

 ではなぜ、秋に月を見るの?それは月の高さと天気です。月の通り道は夏は低く冬は高いので、ちょうど見上げるのに適した高さの満月となると春か秋になります。しかし、「春がすみ」「秋晴れ」という言葉があるように、天気の良さでは秋。そこで、秋が月見のシーズンとなったといわれています。

 月の本コーナー。写真集や科学まんが、小説などを集めてみました。

fmoon1.jpg  fmoon2.jpg


月は無慈悲な夜の女王/ロバート・A・ハインライン (早川書房)
 「夏への扉」で知られるハインラインが、今から50年近く前に100年未来の事を書いた作品。2076年、地球の植民地になり圧政に苦しんでいる月世界は、地球政府に対し独立を宣言します。革命の先頭に立ったのはコンピュータ技術者マニーと、自意識を持つ巨大コンピュータのマイク。一隻の宇宙船も一発のミサイルも持たない月世界人が、強大な地球に立ち向かうためにとった行動とは…
 現代のようにインターネットが普及するずっとずっと前に書かれた古典SF小説です

図解「月夜」の楽しみかた24 / 中野純(講談社)
 おぼろ月の音を聞き匂いをかぐ、木漏れ月を自作する、満月の最後を見届ける、月光で白い虹を作る、など特別な道具も専門知識も必要ない、日本古来より伝わるものから、筆者オリジナル鑑賞法まで、様々な月遊びを紹介。