ファーブル昆虫記
先日、学園全部の先生たち対象の講演会が行われました。講師として来ていただいたのは、フランス文学者であり、『ファーブル昆虫記』の訳者としても知られる大阪芸術大学文芸学科教授・奥本大三郎さんです。
奥本さんは子どもの頃からの虫好き。小学生の時『ファーブル昆虫記』で読んで、登場する様々な虫について「実物は一体、どんな感じなのだろう」と、知りたくてたまらなくなったそうです。そして後に昆虫記に登場する虫の標本を一所懸命集めました。それと共に『昆虫記』の原書や、ファーブルの他の著作、それからファーブル以外のフランス人の書いた虫の本、更にフランスの民具などまであつめるようになったのだそうです。
現在、日本昆虫協会会長、NPO日本アンリ・ファーブル会理事長、ファーブル昆虫館「虫の詩人の館」館長も務めています。
奥本さん直筆のイラスト。さて、なんの虫でしょう?
改めて、ファーブル昆虫記とは?
「美しいものに驚く感受性の強さ」を持ち、「自分で見たことしか信じない」 フランス人博物学者ジャン=アンリ・カジミール・ファーブルが30年の歳月をかけて、大好きな昆虫の観察記録をまとめた全10巻からなる自然科学の古典書です。
現在、集英社より奥本さんが翻訳をつとめる完訳ファーブル昆虫記(写真左奥)が8巻まで刊行されています。
他の著書に、楽しき熱帯(講談社)、水魚の交わり/荒俣宏・共著(平凡社)、虫捕る子だけが生き残る~「脳化社会の子どもたちに未来はあるのか/養老孟司、池田清彦・共著(小学館) など