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立春大吉

 今日は立春です。もう暦の上では春です。
旧暦では立春から新しい年が始まると言われていて、お茶摘みの「八十八夜」や台風が多い頃の「二百十日」などは、この立春から数えられています。

 昨日(立春の前日)は、冬の終りを告げる日。英語ではTraditional end of winter 。春との節目である「節分」でした。豆まきしましたか?豆まきと言えば「鬼は外、福は内」 今日は鬼たちが主役の絵本を紹介します。小さい頃に読んだことがあって「懐かしい・・」人も多いのでは?

泣いた赤鬼/文・浜田廣介、画・浦沢直樹 (小学館)
 人間たちと仲良くなりたい赤鬼とそれを手助けしようとする仲間の青鬼。どちらも心がやさしく、どちらの気持ちもよくわかる。

 今回のものは「20世紀少年」「PULTO」で知られる漫画家・浦沢直樹さんが挿絵を描いたものです。いつもは保健室においてあって、手に取る人も多いそうです。子どもの頃に読んだ時とは受けとめ方がかわり、養護の先生たちに感想を語る人も少なくないとか。しばらく図書室に貸りてきました。

 浜田廣介さんの作品は、他にも「龍の目の涙」「椋鳥の夢」など「ひろすけ童話」とよばれ広く知られています。50年余りの作家人生で1000編もの童話を書き上げ、日本のアンデルセンと呼ばれています。
浜田廣介童話集(角川春樹事務所) では、20作品を読むことができます。

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 さて、今日のタイトルの『立春大吉』。四文字すべてが左右対称のこの言葉は、一年間災難に合わないようにと、立春の朝に家の柱などに張り出すおまじないのようなものです。