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体育大会、せまる

 週末の本番に向けて、今日は体育大会予行がおこなわれました。
心配された日曜日のお天気も、今朝の週間天気予報ではなんとか晴れマークが出ていました。よかった、よかった。
 連日、校内のあちこちで、行進や二人三脚、エンカレの練習、クラスの旗を作る姿が見られます。同じようにそんな体育祭前のソワソワしたシーンから始まる物語を紹介します。

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僕らのごはんは明日で待ってる/瀬尾まいこ (幻冬舎)
 じゃんけんに言い争い、笑い声。体育祭の出場種目を決める平和な戦いが繰り広げられている教室でぼんやり窓の外を眺めている葉山くん。
 そんな彼が流れで、何事にも真っ直ぐで、くったくのない体育委員の上村さんと「米袋ジャンプ」なる競技に出場することになります。それをきっかけにいままで止まっていたような葉山くんの高校生活が動き出します。

 「学校には強制的なものや無神経なものがごろごろしている。だけど、やわらかい場であることは確かだ」 大事な家族の一人を喪って以来、喪失感を抱え、気がつくとひとりでいることを選んでいた葉山くんが、人と関わる事で心の傷が癒され再生していく事に気がつきます。

 お互いマイペースで、かみ合っているのか、いないのか。二人の会話を楽しみながら、場面は高校、大学、社会人へとうつり、それぞれの年代で起こる問題を二人で乗り越えていきます。

 *「米袋ジャンプ」っていったいどんな? 詳しくは作品で。