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初めてのパターン

 期末考査も終わり、あとはいくつかの行事を残すのみになりました。
テストが終わったらおすすめ本を紹介するね、と話していた高1生がさっそくやって来ました。「こんなイメージの本が読みたいです」と鞄から取り出したのが、下のノートのイラストです。「言葉では説明しにくいので絵を描きました、こんな感じの本でお願いします」 おお、これは初めてのパターンです。

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 彼女が読んで面白かったと思ったのが
ファンム・アレース/香月日輪(講談社)
 滅んでしまった王家の生き残りであるララは、莫大な力「聖魔の魂」を持つため類稀なる運命を担っています。10歳の少女ながらも、その宿命を背負い聡明で魔法も剣も使いこなすララが出会ったのが、賞金稼ぎや用心棒で暮らしている剣士バビロン。2人は「聖魔の魂」の謎を解くため、仲間たちと共に旅に出ます。140歳(!)の年の差カップルのやり取りも微笑ましいです。

そんな世界観をイメージしてイラストを描いてくれました。早速、提案したのが
スタープレイヤー/恒川光太郎(KADOKAWA)
 ある日、突然現れた謎の男から引いたくじで1等を当てた夕月。賞品は「10の願いが叶う」力。ただしその力が使えるのは異世界、そして行ったからには100日間は現実の世界へ戻って来られないのが条件。その権利を受け取った夕月は、気がつくと何もない草原に立っています。手元にあるのはスターボードと呼ばれるタッチパネルと、そこに組み込まれた専属の案内人だけ。
 これから「スタープレイヤー」という特別な立場で、明らかに現実の世界とは違い、なんの情報もないその世界で過ごす夕月。どんな願いをどんなふうに叶えていくのでしょう?

 そして、もう1冊 GOSICK/桜庭一樹(KADOKAWA)も併せて紹介。
 舞台はヨーロッパの架空の小国ソヴュール。日本人留学生・久城一弥が図書館で出会った少女・ヴィクトリカは学園で起こる難事件を次々解決していく頭脳の持ち主。二人が遭遇するさまざまな事件を描いた全13巻からなるジュブナイル・ミステリー。

 感想を聞くが楽しみです。