« 中3生の印象に残った本 | メイン | 初めてのパターン »

2冊の寄贈本

 学園に関わりのある本が2冊、寄贈されました。

宝塚市の60年/宝塚市・制作 金斗絃・絵 (福音館書店)
1954年4月1日に宝塚市が誕生して昨年で60年です。(ちなみに学園中学校はこの春、第63期生を迎えます)

 市制60周年を記念して作られた絵本には、武庫川を挟んで宝塚駅周辺の1950年頃から昨年までの移り変わりが金さんの手による細かなイラストで描かれています。(1960年に宝塚ホテルで結婚式を挙げる手塚治虫さんの姿も)
 どんどん発展していく街、そして1995年の大震災を経て復興してきた様子。イラストだけで60年を振り返っています。
             ksh01.jpg

13歳のチカラが世界を変える/アルポムッレ・スマナサーラ (サンガ)
 スリランカ上座仏教の僧侶であるスマナサーラ長老は、13歳で出家、大学で教鞭をとるなどした後、来日。現在は流暢な日本語による説法で、ブッダの根本の教えを説く活動をされています。
 これまでに学園中学では長老をお招きし講演会を行っています。2010年春の講演『よい親も、よい先生も、あなた次第』の様子は、13歳へ(サンガ) という本にまとめらました。

 子どもは育てられる側、大人は育てる側と決めつけない。大人だって子どもに育てられる。コミュニケーションを取って大人の能力を育てよう。
 「私が先に笑うと世界が私に笑ってくれる、私が先にありがとうと言うと世界はいつでも私を助けてくれる」 世界を味方につけるか敵に回すか自分の心次第。
 中学生にもわかりやすいお話で、最後には「愛ってなんですか?」「人と人との関わりで、宗教の違いで気をつけるところはなんですか?」等、中学生との質疑応答も行われました。

今回、他校での講演『将来ってなんだろう』が追加され、新しく出版されました。
 将来に対して不安や心配を感じて悩まなくていい、人生を大げさに考えすぎないで。今をしっかり生きる、それが将来の材料になる。
 人が生まれた時に持っているエネルギーはもの凄い。そのエネルギーを無駄使いせず、充電しながら生きていきましょう。生きることは大変な事ではない、すごくシンプルで楽しいことですよ。

 自分で判断し、自分の足で立って、生きていかなければいけない時期、それが
13歳だとおっしゃっています。