伊集院静さんからのことば
少し前になりますが、作家の伊集院静さんが学園を見学に来られました。7月から日経新聞で連載されている小説の取材の為です。
その小説「琥珀の夢」の主人公は、サントリー創業者・鳥井信次郎。雲雀丘学園の創立者でもあります。
明治人のチャレンジ精神、類い稀な発想と創造力、たくましい商魂で「日本に洋酒文化を」との夢にまい進した信治郎と、彼の志を受け継いだ人々の姿を、大阪、そして日本経済の変遷を背景に描いた伊集院さん初めての企業小説です。
色紙をいただきました。
『美しい会話の中に 美しい日本語は在る。正しい日本語を身に付けなさい』
伊集院さんは野球好きでも知られて、題材として多くの作品に取り上げられています。1992年に直木賞を受賞した「受け月」(文藝春秋)を始め
最強の野球チームをつくることを夢見る少女・ミサキとナインたちの成長を、湘南を舞台に生き生きと描く長編シリーズ「スコアブック」(講談社)
ノボさんこと、文豪・正岡子規は若い頃、俳句・短歌・小説・あらゆる表現に魅入られたのと同じくらい、「べーすぼーる」に夢中でした。そんなノボさんが、金之助こと夏目漱石と運命的な出会いをし、志をともに人生を語り、夢を語り、恋を語った。子規と漱石の友情を描いた「ノボさん」(講談社)
伊集院さんにとって野球と文芸に魅入られた子規の姿は自身の青春そのものだったそうです。
又、親交のある松井秀喜さんのことを描いたエッセイ「野球でまなんだこと ヒデキくんが教えてくれたこと」(講談社)
他にも、ともに犬好きであるKinki Kidsの堂本剛さんとの共著「ずーっといっしょ。」「きみと歩けば」(共に朝日新聞出版)
最近ではエッセイ「大人の流儀」(講談社)シリーズでも人気です。