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人のふり見て…

 本校では、5月と10月に公開授業旬間を設けています。教員が相互に授業を参観し、意見を交わし、各々の授業技術の向上を目指すという主旨です。ややもすればルーティン・ワークになりがちな日常を振り返り、見つめ直すことは、何についても大切なことでしょう。
 今日はわが高2の日本史の授業を参観させていただきました。選択なので、クラス単位の授業とは異なりますが、それでもいろいろな発見があり、非常に勉強になりました。科目や担当者が変われば、生徒たちの表情や態度も一変します。いつもは教壇から眺めている光景が教室の後ろからだと随分違って感じられ、まるで別世界を覗くような印象を受けることさえあります。
 教師になりたての頃には、自分のスタイルをつくることに必死になっていたものですが、いざ一つの形ができてしまうと、なかなか冒険ができなくなる。ついつい慣れ親しんだやり方に帰着してしまう。そんな日常を反省し、原点に回帰するきっかけとして、なかなか良い企画ではないかと手前味噌ながら思ってしまいます。
 さて、私はこの業界(学校ですね)しか知らない、井の中の蛙ですが、どんな仕事であれ、先達に倣って、試行錯誤の末に自分なりのスタイル、やり方を確立していくのは同じだと思うのですが、これは勉強にもあてはまるのではないでしょうか。さあ、勉強しようと机に向かっても、何をどうすれば良いのか分からず、途方に暮れてしまうようでは、せっかくのやる気がもったいないですね。
 受験勉強とは、勉強の仕方も含めて、「自分さがし」をするようなところがあります。(あまりにベタな表現になってしまっていて気恥ずかしい気もしますが。)一時期よく言われた「自分さがし」って、結局は他者と交わることから始まるのではないかと思います。「なあ、英語って、どうやって勉強してんの?」「数学どんな参考書使ってる?」なんて会話が、普通に聞こえてくる教室っていいなあと思う今日この頃です。
 末筆ながら、本日はお忙しいところ、学年懇談会に多数の出席をいただき、ありがとうございました。
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