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学力の向上について⑯

 4月の開設以来、今回のエントリーがちょうど100件になりました。毎日200件前後のアクセスをいただいています。これからも保護者のみなさまにとって有効な情報を発信していきますので、よろしくお願いします。また、ご意見・ご要望などがありましたら、学年主任・学級担任までメールをいただけるとありがたいです。重ねてお願い申し上げます。

 さて、授業に集中するための「勉強のおまじない」の続きです。
それは「具体例をしっかりと聴く」ということです。抽象的な説明というのは、教科書や参考書に必ず書かれています。だから、聞き逃しても取り返しがつきます。でも、抽象的な説明というのはわかりにくいことが多いので、それだけを聞いていると「頭が真っ白になる」「何を言っているのか分からない」ということにもなります。だから授業中に担当者は必ず具体例を挙げて説明をしています。その部分を聞き逃さないということが大切なのです。

 たとえば、英文法で仮定法の説明を聞いているとします。「仮定法というのは事実ではなく、話者が頭で考えた想像を述べる場合に使います。」とだけ聞いてもわかりにくいですね。その後に具体例を挙げた説明が続くはずなのです。「例えば、『もっと勉強しておけばよかった』と言いたいときに仮定法を使います。このときに話し手は実際には勉強をしていません。『勉強した』という事実があるのではなく、話し手の想像なわけです。」 これなら、理解しやすいですよね。

 今の説明でもそうですね。最初の段落の抽象的な説明よりも、後の段落の具体的な説明のほうがわかりやすかったと思います。抽象的な説明と具体的な説明と区別して、具体的な説明のときに集中して聴くことができれば、理解度は高まります。