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こんな本を読んでみませんか 5

 今日は谷川俊太郎の詩集を紹介します。1952年に「二十億光年の孤独」という詩を発表して以来、いろいろな方面で活躍している詩人です。アニメ「鉄腕アトム」の主題歌の作詞を手がけたのも彼ですし、日本生命のCMで朗読されている「愛する人のために」も彼の作品です。

 私が最初に出会ったのは福音館書店から出た「ことばあそびうた」でした。「かっぱかっぱらった かっぱらっぱかっぱらった とってちってた かっぱなっぱかった かっぱなっぱいっぱかった かってきってくった」 すべてひらがなで書かれたこの詩を音読すると、何か楽しくて愉快な気分になりませんか? 「詩」は「うた」とも読むように、喜んだり悲しんだりしたときの、感情がこもった言葉を並べたものです。口から出て、自然にリズムが生じて歌になってしまいそうではありませんか。

 また、海外の作品を日本語に訳しています。イギリスで歌い継がれてきた数え歌、なぞなぞ、言葉あそびなどを集めたNursery Rhymes(日本ではMother Goose)を訳した「マザー・グースのうた」を読んで、London Bridge(ロンドン橋)やTwinkle Twinkle Littele Star(きらきらぼし), Mary had a little lamb(メリーさんの羊)などの作品が身近になった大人は少なくありません。チャールズ=シュルツ Charles Monroe Schulz の「Peanuts(ピーナッツ)」という漫画を知りませんか? 登場キャラクターはビーグル犬 Snoopyだと言えば思い出してもらえたのではないでしょうか。その翻訳を手がけていたのも谷川俊太郎でした。

 どうですか、おもしろそうな人でしょう。谷川俊太郎本人が「別にわかってもらえなくても、味わってもらえればいいっていう感じがあるんですよ」と言っています。まずは味わってみませんか。A.M.
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