« 7月14日の連絡帳 | メイン | 夏休みにむけて④ »

夏休みにむけて③

 お子さまは今日から実質的に夏休みに入りました。授業のない日々が1ヶ月以上続きます。今朝は普段通り起きてこられましたか? 起床時間・就寝時間・食事の時間を固定し、生活リズムを崩させないことが、長期休暇を充実させるポイントですよ。家庭で過ごすことが Off Time への切り換えになっているお子さまも少なくありませんが、一日の中で朝夕にモードの切り換えをさせることで、だらだらと過ごすことが防げるのではないでしょうか。

 今回は「夜の過ごし方」についてでした。夜は本来、闇の世界ですね。外界からの情報が遮断される時間帯なのです。外界からの情報が遮断されるということは、自分の頭の中で情報を整理しやすくなるということです。思索にふけるのに適しています。また、昼に外で活動していれば体は疲れていますから、体を休めることも大切になってきます。

 中学生が自分一人の時間を過ごすのに良い方法の一つが「読書」です。もちろん、ただ字面を追いかけるのでは何も得られません。文章に書かれていない状況は自分で補って、登場人物の心情を想像するような読み方をすることで、お子さまに自分では経験し得ない体験をさせることになります。テレビやビデオなどの映像では一方的に迫ってくるので、自分のペースで進めることができません。また、展開が早いので細かいところまで描写されていることが多く、年齢が幼いうちは想像することも難しいのではないでしょうか。映像はわかりやすいという良さがありますから、すべてを否定するわけではありませんが、それだけでは伸びない能力があると思います。どんな作品を読ませるかについては、夏休み中にアップしますので、参考になさっていただきたいと思います。

 また、何か知識を覚えるのは寝る前すぐが効果的です。英単語や年号、漢字など覚えることが前提になる知識は一度には脳に入りません。といって覚えていないと、英語も、歴史も、国語も理解するときにいちいち教科書などで確認をする必要があるので、学習能率が悪くなってしまいます。詰め込み教育が悪いように言いますが、「知識の詰め込みだけしかしないのは良くない」ことを「知識の詰め込みは悪い」と短絡的に考えたのであって、知識は必要です。知識なしに理論構築はできません。知識がたくさんあることは悪いことではありません。覚える能力は高めていく必要があります。寝る直前に短時間で覚える、朝起きて確認し、修正するのは、脳のはたらきにとって自然です。情報がたくさん脳に押し寄せる昼の時間帯に脳の中を整理するのは非常に困難です。

 今回のポイントは「夜は思索、寝る前に暗記」です。寝る前にゲームをさせると脳が興奮して、刺激の少ない「知識」は受け付けなくなりますよ。次回は「部活動をしている場合の生活」について書きます。