夏休みにむけて④
雨が激しく降っているのは、私のところだけでしょうか。大雨洪水警報まで出てしまいました(私は大阪泉州地域に住んでいます)。明日から個人懇談が始まります。朝までに止むとよいのですが。
部活動をしている場合について書くことになっていましたね。かなりの人数のお子さまが該当することになると思います。ポイントは時間の使い方と気持ちの切り換えです。特に活動時間の長くなる運動部では両立するために早く身につけてもらいたいことでしょう。
部活動によって終日拘束されるということは少ないと思います。いくら活発に活動しているところでも、午前中あるいは午後の半日に行っているでしょう。午後に活動しているならば、今までに書いてきたように午前中に学習をおこない、午後から部活動という理想的な生活を送ることができます。問題は午前中に部活動がある場合です。朝から部活動に出かけるのですから、午前中に予定していた学習活動をどこかに移動させなければなりません。部活動が終わってすぐにおこないたいところですが、昼を大きく過ぎた時間に疲れて帰宅するので、それは難しいと思います。家に戻ってまず体を休めるのが先ではないでしょうか。帰ってきてすぐに机に向かうのは学習意欲が高くてすばらしいですが、おそらく無理です。
学習時間は夕食前1~2時間程度、夕食後就寝までの2時間程度に分けて確保するのが一般的でしょう。午前中に学習する場合と比べると、時間が短くなることは否めません。それをお子さま本人がどれだけ意識するかです。短い時間に集中してやらないと部活動と両立できないということが意識されない限り、学習量が不足している状況は解消されません。少し休んでも、学習開始時間になったら机に向かう、気持ちの切り換えができるかどうかです。学習開始時間が遅れれば、終了時間も自動的に遅れますから、就寝時刻も遅くなってしまいます。就寝が遅くなれば、翌日の活動に支障をきたすということが自覚できるようになることを期待しているのですが、中学1年生ではすぐにはできないかもしれません。何度か失敗するうちに身についてくれればと思います。
学習との両立がうまくいかない日々が多少続いたとしても、お子さまが両立させようと努力している限り、部活動はやめさせないようにお願いします。スケジュール管理ができていないからといって、やるべきことを減らしても、スケジュール管理そのものがうまくなるわけではありません。負荷が減っただけなので、伸びるはずだった能力がそのまま伸びなくなるだけです。どれか1つはきちんとさせようとする親心は分かりますが、たくさんの内容を同時に処理する能力は大人になるまでに身につける必要があります。処理するときの優先順位をつけさせることは大切ですが、できないことを切り捨てさせてしまうと、いつまでもできないままになってしまいます。
書いているうちに雨音が遠ざかっていきました。では、明日お待ち申し上げています。