先生も勉強するんだよ②
昨日の夜に帰阪しました。3日間の研修でどんなことをしてきたか、もう少し紹介してみます。将来の進路として学校の先生を目指す人もいると思いますから、参考になるといいなと思います。
1日目午後も引き続き、講堂で講義を受けました。大学と同じように、一つ一つの講義時間は90~120分と長いです。説明をするのにそれだけの時間がかかる内容が盛り込まれているということです。これだけの長さの講義となると、受け身の姿勢では集中力が持続できません。学年が上がるほど、自分で学び取る積極的な姿勢を持つことが大切になってくるのではないでしょうか。
「ミトコンドリア・ミステリー -ミトコンドリアの生存戦略に学ぶ-」というテーマで筑波大学の林純一先生のお話でした。中学1年生では細胞のことを少しだけ勉強しましたが、まだミトコンドリアのことは学習していません。授業で出てきた細胞の呼吸に関係のある細胞小器官なのですが、ここで説明するのはちょっと難しいかな。老化やがんの原因はミトコンドリアDNAの突然変異であるとする「老化ミトコンドリア原因説」が今の考え方の主流だが状況証拠による説明しかされていないこと、実際にはミトコンドリアの呼吸機能は核DNAに存在する遺伝子にも支配されているので、どちらのDNAに生じた突然変異が原因なのかを調べないと結論はでないこと、そのために突然変異型ミトコンドリアをマウス細胞に移植する技術を開発したことなどを話されました。興味があれば、林先生の本「ミトコンドリア・ミステリー」が講談社ブルーバックスから出ていますから、読んでみてください。
続いて「植物ホルモンの演示実験」があり、この日、会場を出たのは18時30分を過ぎていました。
やれやれ...続きは明日です。A.M.