先生も勉強するんだよ④
研修3日目は東京・上野にある国立科学博物館上野本館(通称:科博)に移動しました。
科博は1877年(明治10年)に創設されて以来、130年の歴史がある理科系博物館です。ネオルネサンス調の外観を持つ日本館(旧本館)などは重厚な感じがして近寄りがたいかもしれませんが、今年大きく改装されて、展示も見やすくなりました。中でもおすすめは「愛・地球博」から移設されたTHEATER 360です。わずか8分間の映像ですが、ぜひ体験してほしい施設です。地球館(旧新館)の方は地上3Fから地下3Fまでのひろびろとしたスペースにたくさんの展示物が並べられていて、その迫力に圧倒されます。300円追加になりますが、PDAの音声ガイドを借りれば、解説を聞きながらまわることができます。東京に行く機会があれば、上野公園周辺の博物館・美術館にはぜひ立ち寄って欲しいと思います。ちなみに科博の入館料は中高生の場合無料(特別展を除く)です。
入り口にあるD51蒸気機関車です。(ここは交通博物館ではありませんよ)
フタバスズキリュウの復元骨格(左)と化石(右)です。今は丹波から出土したティタノサウルスの方が有名ですが、フタバスズキリュウは1968年に国内で最初に発見された首長竜なのです。
渋谷駅にある銅像で有名な忠犬「ハチ」(左)と南極物語で有名な「ジロ」(右)の剥製です。相方の「タロ」は北海道大学にいるそうです。
日本最初のマイコンキットTK-80です。懐かしくて思わず写真を撮りました。今の中学生は「マイコン」が分かるのかな? 私は中学生のときに買って欲しいとねだった記憶があります。ダメだったけど...
骨格の比較をしている展示です。ここにはたくさんの骨格標本が展示されています。江戸時代のミイラも展示されていました。(ミイラは撮影禁止でした)
出口にあるナガスクジラのモニュメントです。骨格標本も中に展示されています。
ここで午前中は「学校と博物館が連携して中高生の科学リテラシーを向上させる必要性」を考えてきました。学校で授業を受けるだけではなく、博物館などの社会教育施設にも目的を持って出かけることが大切だということです。午後は科博を見学して、今回の研修は終了しました。私は夕方の新幹線で大阪に戻りましたし、北海道や九州の先生方は羽田から飛行機で戻ることになります。学校の先生は夏休みに何をしているのだろうという疑問は解けましたか? 実は今日も学校の先生全員で校内研修をしています。
A.M.