芸術の秋です⑤
先日、大阪中之島にある東洋陶磁美術館に行ってきました。東洋陶磁美術館の収蔵品の中核が25年前に住友グループから大阪市に寄贈された安宅コレクションです。今回訪れた目的は、特別展 「美の求道者・安宅英一の眼 - 安宅コレクション」に出品されている「飛青磁花生」や「油滴天目茶碗」を見ることでした。中央公会堂のすぐそばに立つ東洋陶磁美術館はあまり混雑しないので静かにゆっくりと鑑賞できました。10月1日から3月末までの半年間は休館になる予定です。
さて、今日紹介するのは奈良・学園前にある松伯美術館です。ここには上村松園・松篁・淳之三代にわたる作品が展示されています。気品ある格調高い女性像を描き続けた松園、近代的造形や色彩感覚を取り入れた花鳥画を描いた松篁、東洋独自の絵画表現を模索しながら花鳥画を描き続ける淳之と描くテーマは異なりますが、美の伝統が脈々と息づいています。学園前までは近鉄難波から30分ほどの距離です。少し足を伸ばしてみてはいかがですか。A.M.