学力を伸ばすための指標①
昨日は午後から中之島でおこなわれた「中高一貫校指導研究会」へ担任2名で研修に行ってきました。詳細は18日からの個人懇談で、第2回学力推移調査の結果とともに資料としてお渡しする予定にしています。今日はその中から、学力を伸ばすための指標として、「学習時間」を取り上げます。
昨年度(2006年度)の学力推移調査全国集計結果では、学習時間に次のような変化が見られます。
Benesse 中高一貫校指導研究会2007年12月8日資料より
中学1年では、小学校での塾中心の学習から、中学校での授業中心の学習への転換期なのですが、その生活習慣・学習習慣のギャップに悩む時期です。それがうまくいかないと中学2年での学力・習慣の2極化につながり、中学3年から高校1年にかけて高校入試がないために学習意欲や学習時間の低下を引き起こしているというのが、一般的な中高一貫校の課題であると言われています。
中学3年生秋での結果を比較すると成績との相関は顕著に表れてきます。授業がある日の学習時間を成績別に集計すると、偏差値60以上のA層と偏差値45以下のD層とでは次のように違います。
A層 偏差値60以上 | D層 偏差値45以下 | |
ほとんどしない | 12% | 34% |
1時間30分 | 18% | 10% |
2時間 | 22% | 10% |
中学1年生では平日1時間30分~2時間、休日3時間の学習時間を確保させる習慣を確立させることが大切だといえましょう。また、今年のうちに塾中心の学習スタイルから授業中心の学習スタイルに転換させることも重要なポイントであることは言うまでもありません。A.M. / M.N.