学力を伸ばすための指標②
昨年度(2006年度)の学力推移調査全国集計結果から、「身につけたい習慣」を数回に分けて取り上げていきます。今日は、いつから自宅学習を始めるかについての分析です。
前回同様、2006年度中学3年生秋での結果を比較しています。帰宅後いつから学習を開始するか、成績別に集計すると、偏差値60以上のA層と偏差値45以下のD層とでは次のように違います。
| A層 偏差値60以上 | D層 偏差値45以下 | |
| 自宅学習はしない | 5% | 15% |
| 寝る前 | 15% | 20% |
| 夕食をとってから | 48% | 30% |
学力上位者は夕食後早い時間から自宅学習をすると決めていることが多いようです。このことは就寝時刻の違いにも表れてきています。
| A層 偏差値60以上 | D層 偏差値45以下 | |
| 23時~24時 | 76% | 70% |
| 25時~26時 | 14% | 19% |
お子さまに毎日つけてもらっている学習記録表はファイリングされて手元にあると思います。きちんと記録がされていないのは問題外ですが、一度、就寝時刻をみていただきたいと思います。机に向かっている時間は長くなったのに結果が思わしくない場合、夜遅くなってから自宅学習を始めているのではありませんか。A.M. / M.N.