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冬休みの読書状況から②

 今日は20名以上が読んでいたロマン・ロラン Romain Rolland について書きます。指定図書は「ベートーベンの生涯 Vie de Beethoven」でしたが、代表作はノーベル文学賞の対象作品でもある大河小説「ジャン・クリストフ Jean-Christophe」でしょう。ベートーベンをモデルにしたこの作品は非常に長いのですが、それだけに読後感は深いものがあります。

 「ベートーベンの生涯」「ミケランジェロの生涯」「トルストイの生涯」と伝記を書いていたロマン・ロランが当時の西欧社会を描き出そうとした作品で、ドイツ・ライン川中流の小都会に生まれた音楽家クリストフを主人公に、3代にわたる100人を超える人物が登場します。岩波文庫から全4冊で出ています。本を読むことに慣れてきて、読む時間がふんだんにある中高生の時期に読んで欲しいですね。A.M.