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人権映画会感想から①

 11日の映画会で「千の風になって」を見てもらったあとに感想をかいてもらいました。近しい人を失った家族が描かれていたので、中学1年生にはテーマが重いかなと心配していました。思った以上にしっかりと感じ取ったことを文章にしてくれていました。何回かに分けて紹介します。

 小児ガンになってしまったたぁちゃんが最後に残した言葉「幸せ」。私はこの言葉には、短い短い人生だったけれど、病気になってしまって苦しい事も多かった人生だけれど、生まれてくることができてよかった。家族に愛され、一緒に時を過ごすことができてよかった。という思いがこめられているのだろうと思います。たぁちゃんが歩んできた道は決して無駄にはなっていないし、たくさんの人に命の大切さを伝えていると思います。
 私はたくさんの人々から大切にされて今まで育ってきました。たぁちゃんのように大きな病にかかり大変苦しい思いをしたことはないけれど、でも私はたぁちゃんと同じように今生きていること、今まで生きてこられたことを幸せに思っています。私はこの映画を見て、これからはもっと生きていける一日一日を大切にしなければと思いました。 K.N.

 僕は、病気になって長い期間入院しているのにいつも明るい「たーちゃん」がすごいと思いました。僕なら自分が死ぬかもしれない病気にかかると明るくすることはできないと思います。たーちゃんがいつも明るくできたのは、どんなに苦しいときも両親やまわりの人がいつも支えてくれたからと思います。僕も、まわりの人々が困っているとき、その人を支えてあげられるような人になりたいと、この映画を見て思いました。 R.K.

 三つの話の中で私は一番、五歳十一ヶ月で亡くなったたぁくんの話が印象に残っています。親に迷惑をかけたくないという気持ちをあんなに小さい子が理解していることはすごいと思いました。私は親に迷惑をかけてばかりなので、よけいに心が痛くなりました。”小児ガンに負けない”という強い気持ちが伝わりました。亡くなった後も、お母さんは前向きに家族と協力して生活している中に、たぁくんも一緒に笑ったり泣いたり、兄弟とケンカをしたりしているように感じた。死んでしまったが、まだ生きているような空気でした。
 いつ自分が死ぬかなんてわかることではないので、辛いことも乗り越えて限られた時間を大切にしたいと思いました。命の大切さを改めて実感しました。元気に生まれて親にとても大切に育てられていることを感謝します。これからも命の大切さを忘れずに生活をしていきたいと思います。 M.S.