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人権映画会感想から②

 前回は「五歳になる子どもを小児ガンで亡くした葉子」に焦点を合わせた感想を紹介しました。今回は「自暴自棄になって母親を自殺に追いやった和美」のことを書いた感想を取り上げます。自分の命を絶つときでさえなお娘のことを思いやる母親の心情を、自分の親御さんの愛情に重ね合わせているようでした。

 映画を見て一番印象に残っているのは、二つ目の和美さんの物語です。別に自分がいじめられているわけでも、親に暴力をふるっているわけでもないんですけど、親にムシャクシャしているところが少し前の自分に似ていると思いました。少し前とは受験のときで、第一志望に落ちてガッカリしているのに親に「勉強しなさい」と言われたのはかなりつらかったです。でもそのおかげでこの学校に入れて、今はとっても感謝しています。この映画を見て、自分が少し変われたと思います。 S.Y.

 私は高校時代に母親に暴力をふるってしまった和美の話が印象的でした。自分と歳が近いからこの話を見ながらいろんなことを考えてしまいました。和美も友達も先生も両親もみんな悪いところはあると思います。みんながそれぞれによく話し合ったら母親は亡くならずにすんだのかもしれないと思います。
 もし、私が和美の立場だったらすごくつらいと思います。友達だった人にはめられたり、先生には誤解されてつらかったと思います。私だったら友達に相談していると思います。映画を見ていろいろなことを友達とも話をしあえました。自分も考えることができたので、今回「千の風になって」を見て良かったと思います。 Y.I.

 私は「高校生時代に母への暴力に走った和美」の話がとても印象に残っています。和美のテストをカンニングした人がいろいろと嫌がらせをして、和美はつらい思いをたくさんしているのに、それを誰も分かってくれないのはかわいそうだけど、親に暴力をふるい続けるのはいけないことだと思いました。
 私も和美みたいにつらい思いをして、親も全然分かってくれなかったら少しは暴力をふるってしまうかもしれませんが、後で後悔するのは自分なので、そのことを考えて行動しようと思いました。でも多分、頭ではそうしようと考えていても、実際に和美みたいな目に遭ったら、私の場合も混乱していっぱい暴力をふるってしまうかもしれません。そのときは、この映画を思い出して、今日みたいに命の大切さを改めて考え直せたらいいなぁと思います。 Y.I.