« 人権映画会感想から⑤ | メイン | 人権映画会感想から⑥ »

生きる力をつけさせるために⑥

読書

 前回は「新聞の見出しを読む」、「コラムを短くまとめる」ということを紹介しました。なかなか本文を読むまでいけそうにないように思ったかもしれません。見出しや短い文章なら読めそうだが、難しい言葉が並んでいる評論文はとても読めない。いっぺんにたくさんの量を読むのは大変。春休みの課題なんてどうしよう…そう感じているお子さまも居るようです。

 そのような場合には「キーワード」を見つけるようにするといいでしょう。キーワードは本の帯やカバーに注目すると見つかりやすいでしょう。著者や編集者の「この本はこういうふうに読んで欲しい」という思いの込められた部分ですから、キーワードが書かれていることが多いです。「前書き」や「後書き」のような全体を見わたす文章の中にもキーワードは見つかります。キーワードは文中に出てくる頻度が高いので、本文を読みながら、キーワードを見つけて印をつけていくようにすると、たくさんの文章が苦もなく読めるようになっていきます。

 少し前に齋藤孝さんの「話し上手 聞き上手」を下敷きにしていると書きました。今書いている内容は、同じ著者の「読み上手 書き上手」を元にしています。言葉、特に母国語を使いこなす能力は、学力をつけていく上では重要なポイントになります。国語という教科は力がついているのかどうかが分かりにくいので、後回しにされやすい傾向にあります。それだけに意識的に取り組ませていただきたいと思います。A.M.