桜を愛でに お子さまと出かけませんか③
今年は桜の開花が早いですね。校内の枝垂れ桜の枝先にはすでに若葉が芽吹いています。今がちょうど花盛りでしょうか。雲雀丘花屋敷の駅から正門までの道筋や、門から講堂の横を通って中高の下足室へ向かうまでの間は淡いピンク色の花びらが舞っていて、春らしい光景になっています。4日後の入学式まで続くといいなと思います。
兵庫・西宮、大阪・天満と花見の場所を紹介してきました。花見はおとなだけの楽しみではありませんし、宴会をする口実でもありません。四季豊かなこの国で育まれた文化や伝統を理解するための感性をお子さまたちにも身につけてほしいと思っています。ですから、満開の桜の花を見るだけでも十分ですし、場所にしても近所の公園や校内でも構わないと思います。ただ、その感動をご家族で共有していただければもっと意義深いものになるのではないかと思っています。
最後は武庫川渓谷にある「桜の園」を紹介します。私は西宮名塩から旧福知山線の廃線跡を2~3時間歩くルートを選びましたが、JR武田尾駅からの方が距離は近いです。「桜の園」(亦楽山荘)は笹部新太郎博士の桜の演習林で、最盛期にはヤマザクラ、サトザクラが400haの敷地に30種5000本も植えられていたといいます。笹部さんは水上勉の「櫻守」のモデルになった方ですね。
現在は宝塚市の里山公園となっています。桜の季節は左廻り(時計と反対)に周回するのがお勧めです。もみじの道を登り、ロックガーデンから育樹の丘、さくらの道を下ると、上から桜を見下ろすように観賞できて綺麗です。ソメイヨシノではありませんから、例年の見頃は4月中旬となります。A.M.
http://www.sakuramori.net/ekiraku2.html
http://www.shinchosha.co.jp/book/114109/