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今朝のShortPowerupTime (11月4日)

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 今朝は宮沢賢治の「水仙月の四日」を読んでもらいました。童話「注文の多い料理店」に収録されている作品ですが、私は伊勢英子さんの絵本で、子どもに読んだ記憶があります。
 この作品を宮沢賢治自身は『赤い毛布を被ぎ「カリメラ」の銅鍋や青い焔を考へながら雪の高原を歩いてゐたこどもと「雪婆ンゴ」や雪狼、雪童子とのものがたり』と紹介しています。〈こども〉は人間の,〈雪婆んご〉〈雪狼〉〈雪童子〉は厳しい東北地方の自然の象徴でしょう。ただ、厳しいだけではない自然の優しさを、『雪童子が「美しい黄金いろのやどりぎ」を子供に投げ与えることによって子供が凍死を免れる』という結末が表現しているのかもしれません。美しい言葉とイメージで進行する、宮沢賢治らしい作品の一つではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

 「水仙月の四日」「青空文庫」に収録されています。青空文庫は、著作権の消滅した作品などを収録した電子図書館です。あらためてお読みになりたい方はリンクを貼っておきますので、ご利用下さい。A.M.