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京都大学を肌で感じよう ⑥

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 5つめの講座は化学でした。有機物性化学の北川宏先生による「金属と水素の関係」では、周期表や金属の結晶格子など1学期に習った範囲が出てきたので、取り組みやすかったようです。水素をエネルギー源として利用するために吸蔵合金の開発が必要であり、ナノレベルで金属原子を混ぜ合わせることができれば新しい性質をもった素材の可能性が広がるという内容であったように思います。

 生徒には、「北川先生自身は高校生のとき、暗記ばかりの化学は苦手だった」という話のほうが印象に残ったかもしれません。化学のおもしろさに目覚めて、教科書を何度も繰り返し解くうちに、化学が得意科目に変わったという話は、難しい講座を一日聴いて不安になっていた高校生にとっては、救いの手を差し伸べてもらえたような気持ちになれたのではないかと思います。