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ウインターサイエンスキャンプ報告⑤

 最後は北海道・北見工業大学で「雪と氷の世界を体験しよう~雪結晶から地球環境まで~」を体験してきたN.T.くんの報告です。

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 ぼくはこのサイエンスキャンプでたくさんの貴重な体験をしました。まず、驚いたのは美しい自然です。とても静かで荘厳でありながら荒々しさもあり、本州とは全く違って、日本にもこんな所があるのかと思いました。そして、キャンプの参加者や講師の方々に会いました。いろいろなタイプの人がいて、最初は緊張しましたが、気軽に話しかけてくれたので、すぐに打ち解けられました。みんなが自分の意見をしっかり持っているなと強く思いました。また、勉強に対してすごく積極的で、恥ずかしがることもなく、少しでも多く自分の身で体験しようという姿勢の人がとても多かったです。
 実験や実習、講義はまだ知らないことばかりで完全には理解できませんでしたが、とても興味深かったです。特に印象に残っているのは積雪断面の調査です。科学の研究というのは決して派手ではなく、とても地道で大変な作業を何度も繰り返すものなのだと知りました。でも、自然を相手に真理を追究するのはとても夢のあることだと思いました。最後の討論発表も印象に残っています。2日目の夜中に屋外で自主的に観測していたという積極的な姿勢に感動し、到底及ばないと感じました。また、それぞれの発表に的確に問題点を指摘する姿に大学教授の権威を感じました。
 ぼくはこのキャンプでいくつかの大切なことを学びました。その中でも特に大きかったのが、人と接することです。3日間しか一緒にいないのですぐに打ち解けないといけません。ぼくは人付き合いはどちらかというと苦手なのですが、たくさんの人が話しかけてくれたので、ぼくも努力しました。その結果、いい関係を少しは築けたと思いました。また、意識したのは自分の意見をはっきりと伝えることです。初めて会った相手でも、お互いの信頼のため、いい研究のためには、それは必要なことだと思います。これからは、このキャンプで学んだことを日々の生活に生かしていきたいです。

 これまでに夏・冬でのべ6名が参加しました。日本中から集まった同じ思いをもつ高校生と出会うことができ、さまざまな体験を通じて成長できるイベントだと思います。長期休暇毎におこなわれていますから、今年は参加を検討してみてはどうでしょうか。(今春は締め切りました。)