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選特化学 授業の補足19

 勉強合宿の少し前から有機化学に入りました。勉強合宿では異性体が何種類あるのかを考える練習をしてもらいましたね。無機化学とは異なる内容に戸惑いながらも、パズル感覚で問題に取り組んでもらいました。まだ、官能基の種類や命名法の知識が不充分なので、完璧とはいきませんが、夏休みの間に復習をしておいてください。

 勉強合宿中に「官能基と置換基ってどう違うの」と質問した人がいるので,答えておきます。「置換基 substitution group」というのは、原子団として区別される有機化合物の部分を指します。「官能基 functional group」は有機化合物に特定の性質を与える部分のことです。だから、メチル基-CH3やエチル基-C2H5などのアルキル基は置換基といいますが、官能基とはいいません。また、炭素鎖に直接結合し、C以外の原子を含むものを「特性基 characteristic group」といいます。ヒドロキシ基-OHやニトロ基-NO2などは官能基であり、特性基でもあります。フェニル基-C6H5は官能基ですが、特性基ではありません。

 「ギリシャ語の数詞を知りたい」という質問もありました。IUPAC命名法の説明をしているサイトにリンクを貼っておくので参考にしてください。9000ノナリアまで記載されていますが、10まで数えられたら大体は大丈夫です。DHA ドコサヘキサエン酸みたいに炭素原子22個なんてカルボン酸も出てくるけど、それはそのときに覚えればいいですからね。 wikipedia ギリシャ語の数詞