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生物演習 授業の補足①

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 生物演習は前半2日間で「生化学」,後半3日間で「発生学」をそれぞれ別の担当者が行う予定です。今日は生化学の1回目ということで、ATP合成には基質レベル,酸化的リン酸化,光リン酸化の3種類があることや、基質レベルはキナーゼが、後の2つはF型ATP合成酵素が関わっていることを説明しました。授業では呼吸と光合成を別々に説明しましたが、今日の内容はミトコンドリアと葉緑体の共通性がポイントになります。H+の電気化学的ポテンシャルがATPの合成に寄与しているとする「化学浸透説」を提唱したPeter Dennis Mitchell は1978年にノーベル化学賞を受賞しました。ATP合成酵素の「回転触媒仮説」を提唱したPaul Delos Boyer も1997年にノーベル化学賞を受賞しています。