大阪大学高大連携講座 Report20
昨年度に引き続き,大阪大学との高大連携講座に参加する生徒がいます。毎週金曜日にそれぞれが選んだ講座を受講しに行きます。どのような様子なのかを報告してもらっています。今年度最初は「博物学の世界を覗く」を受講しているM.I.くんの4月13日のレポートです。
僕の受けた講座は「博物学の世界を覗く」という、生物学の対象である”生き物”を考えて、触って、感じて、楽しむ、生き物好きにとってはたまらなく楽しい講座でした。
初日の今回は貝の形について考えました。研究所に入ると机の上に様々な種類の貝が並んでいました。いつも何気なく見ている貝殻も改めて観察すると、表面がザラザラのものや、ツルツルとしたもの、棘のあるものもあればカラフルなもの、地味な色のものも…。講義の始めにまず生物の模様は波でできていると提唱したアラン・チューリングの論文をヒントに教授が実際に様々な動物の模様を、波のシミュレーションで作った画像を見ました。この理論から思いどうりの模様の魚をつくれるそうで、実際に様々な模様の魚を見せていただきました。次に、本題の貝殻の形についてでした。シミュレーション上で円錐から数値を変えるだけで二枚貝も巻貝も簡単に形が作れることを教えてもらい、様々な貝がそれぞれの最善の形を見つけて生きていることを知りました。最後にアンモナイトの異常巻きを幾何学的な証明と理論だてた解釈について学んだ後、今教授が気になっているカタツムリの殻の巻き方について皆で議論しました。
次回は受講者の好きな生き物について各自プレゼンをするそうです。僕が最初なので今から楽しみです。