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幸い雪は降らず。高校入試、890名が元気に受験

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心配していた大雪も降らず、予定通り雲雀丘学園高等学校の入学試験が始まりました。試験開始の1時間ぐらい前から、受験生が次々と登校してきました。友達と一緒に受験に来ているのか、「おはよう!」と声をかけると声を合わせて「おはようございます」と元気に答えてくれました。今年の受験者数は890名(募集人員は100名)、合格ラインが上がるのを心配してか昨年より50名ほど減りました。一方、専願の受験者数は増加しています。いつもながら、みんな入学してほしい顔ばかりですが、そうできないところが辛いところです。
因みに兵庫県では9500人の募集人員に35800人が挑みます(3.75倍)。

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先週になりますが高校2年生を対象に模擬選挙が記念講堂で行われました。宝塚市選挙管理委員会のご協力を得て、社会科の社会教育の一環として実施されるものです。昨年から18歳以上の人に選挙権が与えられました。昨年は初年度ということで、あちこちの高校で模擬選挙などの勉強会が開催されましたが、今年はそのようなニュースは聞きません。そんな中、本学園はきちっとやってくれました。若年者ほど投票率は下がってきますが18歳、19歳の投票率は逆に上昇しています。選挙は民主主義の根幹をなすもの、特に若者の1票は国の将来を左右する大切な1票です。選挙の重要性を生徒にはしっかりと話していきたいと思います。

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一昨日、放課後7限に中学2年生社会科の勉強会がありました。自由参加(私も参加します)、月1回開催、テーマは生徒自身が決めます。今回のテーマは「2020年東京オリンピック」。過去「北方4島について」「トランプ大統領をどう思う」など時宜を得たテーマが取り上げられました。最初、担任の先生は1964年の東京オリンピックに日本国中で歌われた「東京五輪音頭」を生徒に聞かせ、私は当時の熱狂ぶり、それを期にして日本がどのように変わったかを話しました。担任の先生から質問が飛び、生徒は意見を述べます。正反対の意見も出ます。先生や私が想像もしない意見も登場します。実に愉快な時間です。大切なことは間違ってもいいから、(正解などないのだから)引っ込み思案にならないでとにかく意見を述べること、自分と異なる考えを聞くことです。それが成長の源です。

1964年のオリンピックの時、私は中学2年生でした。学校のテレビで「東洋の魔女」を「マラソンのアベベ」を「柔道のヘーシンク」を、手に汗を握りながら見たことを話しました。今私の前の中学2年生は、高校3年生の時にオリンピックを見ます。高度成長期の日本と、成熟期の日本、50年以上の歳月があります。(2017.2.10)