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グローバル教育                  第17号 

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高校1年生の廊下にこのような掲示を見つけました。高1担当の英語科の先生と外国人の先生からのメッセージです。"tips from the critical thinking team"の題名のとおり先生方からのメッセージも新鮮で思わず写真に撮りました。
高校1年生の担当の先生にお聞きしますと、
これまで「英会話」としていた授業を、あえて「Critical Thinking」と称しています。前者を「English Conversation」、後者を「Academic English」と使い分けをしている場合が多くあります。Critical Thinking はあくまでも考え方の手段ですので、授業名としては本来は変かもしれませんが、「大事にしたい姿勢」としてあえて明示しています。
2つのテーマがあり、①グループディスカッションでは、「間違い」を気にせず仲間と英語(private English)を使うことを主目的にし、4人の教員が促すように言葉かけをしていきます。②プレゼンテーションでは、人前で「きっちりとした英語」(public English)を堂々と使えるようになることを主目的にします。英語で発信する力を伸ばせるように指導・支援していきます。目の前にある事象や相手が話した内容について論理的に考え、議論して問題解決に対する解決策や結論を導くことができるようになるのが到達目標です。(近年の大学入試やTOEFL等のessay writingにつながります。) 一言で言えば、従来の「会話ができる」という発信力から、「議論ができる」コミュニケーション力への展開ということになります。
高1だけでなく各学年ともにそれぞれの発達段階で、グローバル社会における英語教育を研究し推進しています。先生方の挑戦です。ホームページでも紹介できればと思います。

本校では1985年に他校に先駆けて国際科を創設しました。英語や第2外国語教育に力を入れ、以降、オーストラリア、NZ、ドイツ、カナダへの研修旅行や国際科全員の留学制度、他国からの留学生研修生の受け入れなど国際理解教育に力をいれてきました。その後、国際理解教育は国際科だけのものでなく、全生徒に関わるものと位置づけ、2006年に国際科募集を停止し現在のコース制にいたしました。
現在は、国際科のような特別な学科・コースはありませんが、国際理解教育の実績、国際科のDNAを受け継ぎ、すべての生徒に英語教育やグローバル教育に取り組みを進めているところです。

校内で行うグローバル研修、エンパワメントプログラム、English zone、海外からの留学生やJICAとの交流、校外で行う海外修学旅行、カナダ、NZ研修旅行、中3中期留学、高校留学など様々な機会を活用して学んでほしいと思います。