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エンカレッジ・パフォーマンスと受験勉強

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 「受験勉強」という言葉を聞くと「辛くて苦しいもの」、「めざす大学に入るためにはいやだけれど避けて通れないもの」といったマイナス・イメージで捉えている人はいませんか?「受験勉強」には確かにそういう面もあるかもしれませんが、受験生がそのような気持ちで「受験勉強」をしてもうまくいかない場合が多いものです。「いやだけれど仕方がない」「親や先生に勉強しろと言われるからやる」といった気持ちで勉強しても成果はあがるものでは決してありません。

 昨日の体育大会でのエンカレッジ・パフォーマンスは素晴らしかったと思います。3年生の皆さんはエンカレッジ・パフォーマンスの成功をめざしてこの数週間一生懸命練習に励んだことと思います。朝早く登校し、放課後も残って練習。ゴールデンウィークの休日も返上して練習に励んだ人も多かったのではないでしょうか。3年生の皆さんはエンカレッジ・パフォーマンスの成功をめざして頑張りましたが、これは誰かに強制されたからやったわけではありません。音楽の選曲からダンスの振り付け、練習の計画まですべて「自ら進んで」やったことです。体育大会で自分たちの演技が終わった後、3年生の皆さんの心は「一つのことをやり遂げた」ということに対して深い充実感と満足感を覚えたことと思います。このように自分の意思で目標に向かって一生懸命努力し、それが報われた時に私たちは深い喜びを感じるものなのです。

 ここで「エンカレッジ・パフォーマンスと練習」を「大学受験と受験勉強」に置き換えて考えてみましょう。自分の目標とする大学を決め、その大学に合格するためには何をどうすればよいのかを考えて地道に努力する。その結果、自分の目標が達成された時には言葉で表せないほどの深くて大きな喜びと充足感を感じることになります。途中で焦りを感じたり、思うように集中できなかったり、スランプに落ちたりすることは勿論あるでしょうが、そのような困難や苦しみを多く経験すればするほど、目標を達成したときの喜びは一層深く大きなものとなります。

 これまで長年にわたって先輩たちの「合格体験記」を読んできましたが、目標の大学に合格した多くの先輩たちが共通して語ることは「受験勉強中にぶつかったいろいろな壁をどうやって克服したか」ということと、「合格発表を見たときにどれほど深くて大きな喜びを感じたか」、ということの2点です。

 3年生の皆さんも来春には是非ともエンカレッジ・パフォーマンスで感じた喜びよりもさらに深くて大きな「言葉で言い表せないほどの喜び」を、受験勉強を通して味わっていただきたいと思います。