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2018年08月20日

こんな本、読んだ (続)

 この夏、校長先生が読んだこんな本 校長通信 「こんな本、読んだ」 の関連本を紹介します。

 図書室には校長先生が読んだ 13歳からの「学問のすすめ」/齋藤孝訳・解説(筑摩書房)をはじめ、現代語訳学問のすすめ/齋藤孝訳(筑摩書房) 福沢諭吉の「学問のすすめ」/橋本治(幻冬舎)などがあります。
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 図書室からはユニークな古典の現代語訳でも知られる橋本治さんの著書をピックアップ。
 「学問のすすめ」初版が出版されたのは、「ついこないだまで江戸時代」という明治5年。新政府が出来たといっても江戸時代と変わっていないことがほとんどでした。
 西洋への留学を経験した福沢諭吉は、それまで好き勝手と同義だった『自由』という言葉に英語のフリーダムやリバティの意味を入れて『自由とわがままは違う』と紹介します。これは当時の人には新鮮だったそうです。
 ひらがなが多くルビや句読点もあり、口語調でわかりやすく記されていたので、諭吉の考え方は多くの人に理解されやすかった。17編まで続いた「学問のすすめ」を橋本さんは、福沢諭吉がそのとき思っていたことをパラパラと綴ったブログをまとめたようなものだと言います。
 超有名なのにみんな実は内容をよく知らない「学問のすすめ」の魅力とは?諭吉はいったい日本人に何を学べと言ったのか?当時の時代背景や諭吉の思考回路もおり込んだ解説本です。

2018年08月06日

広島、原爆の日

 今日6日、広島は原爆投下から73回目の「原爆の日」を迎えました。その日はちょうど今日と同じ月曜日でした。当時の人たちも今朝の私たちと同じように、1週間の最初の日の朝を迎えていたでしょう。
  現在ドラマで放送中の「この世界の片隅に」は、戦時中の広島を舞台に18歳のすずさんが嫁ぎ先の呉の町で過ごす日常を描いた物語です。戦争の悲惨さだけでなく、日々懸命に丁寧に暮らしていた当時の人々の様子が描かれています。 *以前紹介しました→この世界の片隅に

 その作者であるこうの史代さんが同じ広島を舞台に描いた 夕凪の街 桜の国(双葉社)
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 3つの短編連作コミックです。第1話では、原爆投下から10年後、原爆を体験した人たちと復興する広島の町が舞台です。
 戦争が奪ったものは人の命だけではありません。生き残った人の心にも大きな傷を残しています。「生き残った」主人公・皆実は、生きることへの罪悪感を覚えています。あの日の広島を忘れてしまえばいいのに、10年たった今も、しあわせだと思うたびにすべてを失ったあの日に引きずり戻されます。
 あの日起こったことは何もわからない、わかっているのは原爆を落とした誰かは自分のことを死ねばいいと思っただろう、そして思われたのに生き延びていると言うこと。生き残った人々を通じて戦争の傷跡の大きさが描かれます。

 続く「桜の国」2編では、戦後四十数年経った東京が舞台、皆実の姪にあたる七波が自分のルーツを知る物語です。

 この作品が原作のドラマがNHKで今夜放送されます。