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長期計画の把握

今回は長期計画の把握に関して考えたいと思います。
長期計画の把握をすることはとても大切なことです。目の前のことを一生懸命やることも大切なのですが、それぞれの時期に適切な努力をしないと実力および結果はついてきません。以下は高校2年生の学習イベントです。
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※前回のブログでも紹介しましたが定期考査の積み重ねが実力養成につながります。青で塗られている定期考査を軸に学習していく形は2年生になっても変わりません。日々の学習の積み重ねが大切です。それを踏まえて模試の意義とテーマを考えます。

①4月スタディサポート
長期に渡る春休みで、基礎力を養成できたかどうかをチェックします。比較的容易な試験になりますが、マーク形式のためセンター試験との相関関係もあります。ここで難関大学を目指すならば、Sランクが目安になります。ここで基礎が定着していない結果になると高校2年生のスタートで大きくつまずくことになります。

②5月全統模試
英数国の標準レベルの模試です。記述のレベルでどれくらいとれるのかを見ます。スタディサポートは超基礎の模試、6月に受験する駿台模試は超発展になるので標準レベルとして最適です。大半の生徒にとって1学期で最も大切な模試になります。1学期はこの模試に全力を注ぐためにもスタートダッシュの4、5月の学習密度を濃くしていきましょう。

③6月駿台模試
英数国の発展的内容(二次力)を確認します。特に1年生の10月に受けた駿台模試の高校2年生版です。偏差値が55で神大レベルとされています。高校2年生のスタートから2か月後の試験です。成績上位層は英数国に穴をつくらないことをテーマに取り組んで下さい。中間層から下位層は、3教科のうち1つでもいいので得意科目をつくっておきたいところです。

③8月全統模試
夏休みの成果を見ます。5月同様とても大切な模試です。ここで英数国の3教科のベースが出来上がっていないとあとから確実に足を引っ張ることになります。5月で受けた模試を参考にしながら苦手分野を夏休みにつぶし、8月に成果を上げたいところです。

④10月駿台模試
6月同様に難関の二次力を見ます。理系は数学を、文系は英・国を得点できるようにしていきたいです。この模試で、二次対策をしていっていいのか、まだまだ基礎を築くべきなのか方向性が見えてきます。多くの生徒が基礎力養成の足りなさを実感することでしょう。

⑤10月進研模試
この模試ではじめて理科と社会が加わり、5教科7科目受験することになります。理科・社会は範囲が狭いのでバブル的な偏差値が出るかもしれませんが、勘違いしてはいけません。基礎力養成につとめましょう。ここで見たいのは英数国が目指すべき進路・大学のレベルに達しているかどうかです。まだまだ英数国なのです。

⑥1月センターチャレンジ
これは本番のセンター試験を1年前に受けるものです。任意か全員かはまだ決まっていませんが、雰囲気を感じるうえではいい経験になるのではないでしょうか。「とにかくセンター試験」というモードにしていきましょう。

⑦2月センターチャレンジ
最後に2年生で一番大切な模試となります。はじめて受けるセンター試験形式の模試です。ここから3年生になっていくうえでマーク試験の出来が命運を握ると言っても過言ではありません。どこまでマーク試験をとれるか。ここから長く厳しい道のりが始まります。

テーマと目的意識を持てば、日々漫然と過ごすことなくコツコツ積み上げられるのではないでしょうか。
次回はタイミングとバランスについて考察します。