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2018年06月28日

部活動    第32号

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6月27日体育館にて中学部活動激励会が行われました。
 吹奏楽部の演奏のもとユニホームに着替えた中3部員が行進入場します。写真をとるのはもちろん写真部員がシャッターを切ります。放送部員の司会で、各部代表者が意気込みを伝えました。りりしく立派でした。そのあと、後輩を中心に呼びかけが行われました。そのあと、選手宣誓、全員での校歌も盛り上がりました。体育館全体が大きな拍手に包まれました。
 今回で5回目となる中学生だけの中学生による激励会です。日頃は高校生の陰に隠れてしまいがちな中学生ですが、周りの方への感謝も伝えることができました。顧問の先生に勝利をプレゼントという言葉もありました。3年間の成長を感じ、大変うれしく思いました。3年生にとっては中学最後の大会、全力でがんばってください!
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 私からは、雲雀丘の代表として、ユニホームに刻まれた悔しい思いをした先輩の分まで、そして出場できない仲間・後輩の分まで、がんばれと話しました。また、「雲雀丘の生徒は元気があるなぁ」といってもらえるあいさつをしようと話しました。競技においては、最初にあいさつでフェアプレーと誓い、最後にあいさつでお互いの健闘を讃え合う。これが、スポーツや芸術文化活動のすばらしさであり、オリンピック精神、世界平和にもつながっています。
日頃は自分のクラブのことしか知りませんが、他のクラブの様子が刺激となってがんばってくれるものだと思います。日頃の成果を発揮してくれることを祈っています。

2018年06月25日

本物の学び   第31号

6月23日中学生を対象に第11回目となる環境フォーラム2018が行われました。中学生が探求の授業での学びや日頃の環境学習・活動の発表するものです。今回は、本校元理科教員できずなの森きずな会の榎谷哲朗先生に講評をいただきました。
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第2部として、日本ポリグル株式会社 小田兼利会長に「君たちもノーベル賞に挑戦しないか」という演題で講演をいただきました。小田先生は、納豆のネバネバの成分であるポリグルタミン酸を使った水質浄化剤を発明し、2002年、日本ポリグルを創業。深刻な水問題解決のため世界中を駆けまわり活躍されています。70歳を超える先生が、来月もアフリカへ出向き、水の浄化を行うそうです。
先生の実験や経験に基づくお話に感嘆の声が上がり、感動いたしました。
先生は「中学生からたくさん元気をもらった。頑張れ。」と話され、色紙に以下のお言葉をいただきました。『はじめは一人の情熱が周りを動かし、社会を動かし、ついには世界を変える』
環境問題は人間の行為そのものが原因になっているという認識に立って「環境に配慮することは、人に対する優しさや真心を育てることにつながる」と考えています。これは人間力を育てる大きな柱でもあります。知識を習得ばかりではなく、「本物の学び」として、教科、行事などとも連動させ「学び調べ考え行動する」を基本とした主体的対話的な学びにつなげています。

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同日高校生にはOneDayCollegeが開かれました。高校全学年を対象にしたライフデザイン教育の一環の出張講義です。今年で第15回となり、26人の講師の先生が大学、大学院や団体から来ていただきました。専門的な内容でありながら、生徒を引きつける魅力ある講義が展開されました。
先生方には、「高1から高3まで同学年でも置かれている状況が違うので難しい部分があると思いますがよろしくお願いします」と冒頭ご挨拶させていただきました。講義の後、「積極的な質問も多く、来年はもっと工夫をして参加します」とのお声もいただき、大変うれしく思いました。

本校では、アカデミックサマーを独自に企画運営し、また高大連携講座(大阪大学、関西学院、関西大学、神戸大学など)への参加を推奨しています。進路指導部より募集案内がなされています。OneDayCollege、オープンキャンパスにとどまらず、自ら積極的に行動を起こしていきましょう。大学は与えられた課題をこなす人でなく、自ら積極的に課題に取り組む人を求めています。
進路を見据えた夏の挑戦を計画し、ひとまわり成長しよう!

2018年06月21日

地震         第30号

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6月18日午前7時58分ごろに大阪府北部を震源とした地震におきましては、被害を受けられました皆さまに謹んでお見舞い申し上げます。特に、登校中にブロック塀により命を落とされた小学生の方には謹んで哀悼の意を表し、ご冥福をお祈り申し上げます。

本校におきましても、大きな揺れを感じ、登校していた生徒は校庭への避難と安全確認を行いました。各施設責任者・教員による確認を行い、大きな被害はありませんでした。しかし、不確かな場所は使用禁止といたしました。夕刻には専門業者が確認して、翌日以降の使用を行うこととしました。
避難訓練の成果もあり、教職員の連携、的確な誘導、迅速な行動ができていたと思います。
情報を1カ所に集め、変化する情勢に管理職、部長主任が想定対策を検討しました。担任の教員を中心に登校していない生徒の確認、保護者への連絡、帰宅のための個人票作成などを行いました。一方、近隣駅に生徒が取り残されているという情報を得ましたので、担任外教員が分担し駅へ向かい、生徒の誘導を行いました。続発するかも知れない余震への不安もありましたが、生徒も冷静に行動していたと思います。
マニュアルや訓練以上に教職員や学園の職員、警備士の連携で進めることができ、夜には帰宅確認ができました。幸いなことに同日はけが人、大きな物的被害がありませんでしたが、その対応や連絡のスムーズさなどはまだまだ改善点があったと思います。日頃から注意喚起を行うともに、今後も気象庁の情報などに留意し、警戒していきたいと思います。

2018年06月18日

中1グローバル研修 第29号

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今年で4回目となる中1グローバル研修が行われました。高2修学旅行帰国後、発表会を少しのぞかせていただきました。
この取り組みは、グローバル社会への対応、英語4技能の統合的育成を目指して、現在の高校1年生63期生より始めました。大学入試が大きく変わるということもあり、文科省の提唱する「グローバル化に対応する新たな英語教育」を意識して始めた行事です。
2日間にわたって10人の少人数で外国人の先生と英語のみで過ごします。ゲームなども取り入れながら、英語を発することの大切さを学んでいきます。いろいろな先生の国籍からその国の文化についても学んでいきます。文法事項などまだ習っていない時期ですが、間違ってもいいからとにかく相手に英語で伝える。伝えることの難しさから伝えたい気持ちを育て、伝える楽しさを実感してもらいます。生徒同士の連帯感も生まれます。
たくさんの保護者の方の見守る中で、いい雰囲気で発表が行われていました。2日間の成長を自信にして一層英語に触れてほしいと思います。
次は2年生全員が2回目のグローバル研修にチャレンジします。今からしっかりと学んで成果を上げてください。
本校では、海外研修として、夏休みに中2・3年の希望者がカナダプリンスエドワード島に、高1・2年がニュージーランドへ研修旅行に出かけます。また、中3の1月から3月にカナダ留学(2か月)を行います。

今回の修学旅行で、生徒の皆さんが英語を使っている場面をたくさん見ることができました。「英語が通じた!」高校2年ならば当たり前だと思われるかと思いますが、決められたシチュエーションでなく、会話が広がっていく自らの主体的なコミュニケーションは大きな喜びだったようです。成功体験が大事です。もっと応援したくなりました。
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シンガポール大学生との交流       世界最大級のコンテナ量 キリン
私自身もまた、4つの公用語を持つ現地の人々、シンガポールの大学生、英語を使う日本人ビジネスマン、日本の受験に挑む塾に通う日本人の小学生、その塾の先生方など多くの方と出会いました。高校2年生が経験した学びと同じくらい私にも多くの気づきを与えてくれ、シンガポールの経済発展、教育制度、グローバル社会について考えさせられました。英語をコミュニケーションツールとしてしっかり学べるよう学校全体として取り組んでいきます。

2018年06月14日

シンガポール  第28号

高校2年生とシンガポールに来ています。
世界を舞台に活躍する企業の訪問や「水」から世界を考える環境学習やシンガポールの建国の歴史などを学ぶ国立博物館での研修、隣国マレーシアのブライ村訪問での交流、日本に興味を持つ大学生とのフィールドワーク(B&Sプログラム)など、数々の企画が盛り込まれています。
生徒たちは自らがシンガポールを選択し、本日の各企業またはマレーシア訪問でも自らが選択していましたので、主体的に取り組むことができていました。
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サントリー食品アジア社訪問
スタートにあたり、企業の方にとってビジネスの時間に高校生を受け入れること、我々には限られた旅程の中で企業を訪問すること、出会い一期一会を大切に、まず挨拶からしっかりしようとバス内で話しました。
どの訪問先でも高校生に理解しやすいように、グローバル社会でのビジネス、シンガポールの優位性、人材と英語力などいろいろな切り口でお話いただけました。トップや役職の方だけでなく、年齢の近い若手や現地採用の方との交流を含め、生徒からの質問にもお答えました。お忙しい中、ご対応いただき本当にありがとうございました。生徒からもいい経験になったと感想があげられました。
「英語はツールであって心からのコミュニケーションが大事」「現地の言葉での挨拶」「シンガポールでいろんな言葉に耳をすまそう」「シンガポールがASEAN、アジアのすべてではない」外国勤務の経験からの貴重なお話をいただきました。
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4つの公用語〔工事現場〕
シンガポールは、中国系75%、マレー系13%、インド系9%の多民族国家で多宗教の融合のために、英語の国語化を進めてきました。それぞれの民族の言語を公用語とし、英語を合わせて4つの公用語を採用する国として知られています。
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水再生利用施設の見学
農地や資源に乏しく、初期には中継貿易や加工貿易を重要な産業としていましたが、法律などを整え金融が国内の基幹産業に変わってきました。高い教育水準を達成し、「Clean & Green」の国として多くの観光客や移民を受け入れています。また、高付加価値製造業や流通、情報通信、生命科学分野での拠点の維持強化のために優遇税制措置による外資系企業の誘致を推進しました。1人当たり国民総所得55150ドル(日本42000ドル)で、現在ではASEAN経済の先頭を走っています。
そのASEAN10カ国は、6億人以上の人口を抱え、高い経済成長率を実現しています。そこには、「豊かさを目指して」特に若者たちが、国境、文化をこえて生活し、躍動しています。また、そのグローバル化の中で日本企業は経済活動を行っています。地球的視野で考え、グローバル社会を生きる皆さんには、日々成長し、躍動する東南アジアで生きる人々のエネルギーを感じてほしいと思います。
明日は、大学生とのフィールドワークです。

2018年06月11日

高2修学旅行    第27号

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梅雨に入りました。傘の間違いが起きないように事務室の谷口さんがクラス表示をわかりやすくしてくれました。傘にはしっかりと記名をしましょう。

明日(6月12日)より高校2年生が修学旅行に出発します。今までは全員で北海道での自然体験、農業体験、農家宿泊を中心とするプログラムを実施しておりました。特に、環境問題を意識した自然体験「感響プログラム」と農業体験「大地の学校」は、占冠村や空知地区との連携、その地域の皆さんとの絆、ふれあいを大切に実施し、成果を上げてきました。本校が始めたこのプログラムが先駆的なものとして他の学校へと広がりを見せているそうです。
このように成果を上げてきた北海道修学旅行でしたが、同一日程の中で300名の生徒数と飛行機便・飛行機の大きさから選択制、グローバル教育の観点から海外での実施を検討してきました。そこで62期生より、北海道とシンガポールの同一日程での選択制修学旅行を行うことにいたしました。

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北海道、シンガポールともに「交流」「Diversity多様性」「環境」を意識したプログラムを行います。
トマムの大自然を舞台とした環境プログラムやアクティビティ、ファームスティによる農場実習を通じて生産の喜び苦労、食や自然環境を守ることの大切さ、農家の人々との心のふれあいを経験するでしょう。
シンガポールでは、世界を舞台に活躍する企業訪問、「水」から考える環境学習、マレーシアの村訪問、大学生とのフィールドワークなどを通じて、異国の歴史と文化・民族、経済発展とそこに生きる人々の息吹を経験することでしょう。
どちらのコースの生徒も、感受性豊かなこの時期に、この旅行での様々な経験が大きな財産になるものだと思います。多くのものを吸収してきてください。

2018年06月07日

CLILがはじまった!          第26号

4月26日「校長通信第10号CLIL(クリル)型授業研修」で紹介した授業が行われました。
4月の研修の後、先生方が授業・教材の開発をされ、公開授業旬間に合わせて実施されました。2つの授業をCLIL授業設計シートから紹介いたします。
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1つは体育主任と中学2年生の英語科の先生が行いました。
 対象教科・単元  体育・球技(ベースボール型)
 学年・英語力   中学2年生・英語検定4級程度
 内容Content ソフトボール  言語Communication スポーツ用語、命令文
 思考Ccongnition 理解    協学Culture   グループ
始まりの体操や腕立て伏せのかけ声から英語で行われました。今日はスタートでしたので、まずベースの置く位置をみんなで考え、意見を出し合い、発表していきます。そこから野球とソフトボールの違いの理解を進めていきます。
キャッチボールでは、英語でのかけ声を教えてもらい、実践していきます。最初は声が小さかったですが、先生方の励ましと体を動かすことで声をも大きくなりました。次回以降は、グループでの分析と発表が行われるようです。

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もう1つは、高校2年の地理担当の社会科主任とスワン先生が行いました。
 対象教科・単元  地理・水上交通
 学年・英語力   高校2年一貫コース・英語検定準2級
 Content  船の種類と用途 Types of ships
 Communication 様々な船の名前 Names of ships
 Ccongnition 貨物船の種類を知り構造を理解する
 Culture   グループで話し合い考えを伝え、まとめる。説明し合う
社会科の先生も日本語なしAll Englishで行われました。授業後「むちゃくちゃな英語で」と謙遜されていましたが、体育や地歴の先生が英語で指示されることは、生徒たちが英語で発表する勇気・手本になっており、すばらしいと思いました。
まず、アニメキャラクターの分類がBrain Stormingとして行われました。船の種類の分類をグループで納得解を見つけていきます。討論すべてが英語ではできませんが、発表は英語でしっかりと行われました。スワン先生から貨物船の構造の説明がされました。生徒の皆さんは一生懸命説明を聞き、話し合いながらワークシートに取り組んでいました。

初めての取り組みで反省点はあろうかと思いますが、先生方が工夫され授業づくりが行われていること(ご苦労があったと思います)、たくさんの先生が見学され意見交換がなされていること、なによりも生徒たちが楽しそうに授業に主体的に参加していること(先生たちも)すばらしかったです。先生方の挑戦に敬意を表するともに、たくさんの収穫があった取り組みでした。これからの授業作りに期待したいと思います。他教科でも計画されています。また、紹介したいと思います。

2018年06月04日

公開授業旬間          第25号

5月28日(月)より「授業改革委員会」が推進役として公開授業旬間が始まりました。これは、先生方が授業力向上のためにお互いに授業を公開する期間です。本校では、日頃より校外に向けた学校視察・見学・参観もあり、どの授業においても公開することはあたりまえです。また、個人的に教科内での参観も行われています。しかし、自ら積極的に特に他教科の先生の授業を見に行くとなると、時間の関係もあり、進みにくいのが現状です。そこで、期間を設定することで相互に見学し、意見交換を行うようにしています。あわせて、この期間に研究授業やCLILの授業も行われます。

授業改革委員会の取り組みを紹介します。
目的
1.多くの授業を見学することによって,自らの授業方法,内容を点検し,授業力の向上を図る。
2.新学習指導要領,新大学入試に対応した授業を研究する。
3.主体的で、持続可能な学びを実現する授業を研究する。
また、アンケートカード、コメントカードの提出や授業研究通信「Hibari Diary」の作成を行い、より活性化させようと考えています。

教師の世界では「授業で勝負」、生徒たちには「授業を大切に」と伝えます。当然、学校ではこの授業時間が一番長く、教師と生徒の対面の授業が学校を示すものなのかも知れません。このスタイルは、映像授業のように技術の発達によって、教材・教具、形態などいろいろ変化していくことが示され、その可能性は広がることと思います。しかし、刻々と変わる生徒の様子を理解し、教師が授業を進めていくところに授業の醍醐味があるように思います。ここには、教師の熱意と力量、生徒の姿勢が不可欠になります。
「最高の授業には最高の教師と最高の生徒が必要だ」という言葉があります。さあみんなで「最高の授業」をめざしましょう!