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IT時代を生き抜く
2018年01月31日
幼稚園の子どもたちにとってICTとは?
ITはイット、AIはアイ、それではICTは?アイシテ?ここまでは枕です。
写真は月2回、水曜日の課外教室「キッズサイエンス」の様子です。テーマは磁石でした。
昔懐かしいU字型の磁石!子どもたちは初めて見たでしょうね。N極・S極があって引き合ったり、反発しあったりすることも実際にやってみました。机の上にはスプーンや鉛筆や積み木、目玉クリップ、プラコップなどいろいろなものが並んでいます。「磁石にくっつくものはどれ?」一人ずつ前に出て、これはと思うものを選んで試してみます。見ただけでは分からないんだよね。触ってみたら分かるかな?くっつく物とくっつかない物は何が違うんだろうか?みんなでいろんな考えを言い合います。さあ、お友だちの意見も聞いて何か良い考えが浮かんだでしょうか。
ITとはインフォメーションテクノロジー(情報技術)の頭文字。(私は初めのころはインターネットテクノロジーの略と思い込んでいましたが)簡単な解説として「パソコンなどの情報機器やインターネット、通信インフラなどと組み合わせて活用する技術」とあります。
それではICTとは?インフォメーション&コミュニケーションテクノロジーの頭文字であり、内容的にはITとほぼ同義であると解説されています。
私はCが付け加わったことには大きな意味があるように思います。勝手な解釈ですが、「情報(知識)そのものにそれぞれ価値はある。しかし情報を獲得したり所有しているだけでは宝の持ち腐れになりかねない。その情報を活用してどんな問題解決ができるのか?誰かと進んで共有したり議論したりすることで、自分たちの悩みや疑問に何らかの答えを見出すことができる。」もう一つ言いますと「良いCは良いQ(問い・疑問)につながる。」ここが大事なところではないかと思いました。
ユビキタスネット社会に向かってどんどん科学技術は進化し、いつでもどこでも何でも誰とでも簡単にネットワークが利用できるようになりつつます。世代や地域を超え、人と人、人のモノをコミュニケーションでつなぐ時代です。幼稚園ではパソコンやインターネットを使うことはしていません。フェイスtoフェイス、言葉や表情やしぐさ、時には体と体のぶつかりなど、お互いにやり取りしながらインフォメーション&コミュニケーションのスキルを学んでいきます。
人の出発点はここにあり!今日も幼稚園の子どもたちはアナログ・リアルなICTで豊かな学びの時間を過ごしています。
(雲雀丘学園幼稚園長 平尾聡)