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親孝行・やってみなはれ
2019年09月13日
「変わらないもの」
中学水泳部のジャージの背には「HIBARIGAOKA Swimming C.」というロゴがついています。私の着任前年に作ったものだと当時の部員から聞きました。以来四半世紀を越えて使い続けています。ジャンプから始まる体操も変わりません。
高校校舎建て替えのために、二年間、校庭が使えないことがありました。完成後、校庭に戻っての練習に戸惑う部員を見て、当たり前だったことが簡単に失われてしまう危うさを実感しました。他のクラブも数年、校庭に戻ってきませんでした。新しい練習を取り入れることもできましたが、長い年月をかけて定着したものには味があります。代え難い理由があるからこそ続くのです。以降は、伝えることを念頭に指導するようになりました。
とはいえ、ロゴの継承は卒部生への想いを込めた私のこだわりにすぎません。
しかし、変わらないロゴや体操に安堵を覚えるのも事実で、背中を押してくれる頼もしさも感じています。顧問を終えるまで、この繋がりを見守りたいと思います。
(中学校・高等学校 高2学級担任 国語科 水泳部顧問 高松 靖二)